成功した企業のブランディング事例集3選!失敗事例や注意点も解説。

ブランディングとは、企業が伝えたいブランドアイデンティティと顧客が想起したイメージを一致させることです。BirdmanではこれまでWEBや店舗、製品開発までさまざまな企業やサービスのブランディング を手掛けてきました今回はBirdmanの事例を交えて、資生堂花王などの大手企業のブランディング成功事例を紹介。また、誰もが聞いたことのある企業の失敗事例から学んだブランディングが成功するポイントを解説します。

ブランディング」とは?その定義や手法を簡単に解説!


ブランディングとは、企業が伝えたい「ブランドアイデンティティ」と顧客やユーザーがイメージするその企業のイメージを一致させることで、同業他社との差別化に用いられるマーケティング戦略の一部です。ブランディングに取り組むことで、顧客がいずれかの課題を感じた瞬間に自社のサービス・商品が想起され、他社よりも優位性を示し差別化を図れます。

そしてブランドとは、その企業のサービス・製品ならではの価値になります。ブランドはいくつかの要素で構成されており、この要素をどのように組み合わせるかでブランドを確立し、効果的なブランディングを行うことができます。

ブランドを構成する主要な要素は、次のようなものが挙げられます。

・ブランドネーム
・キャッチコピー
・ロゴ
・シンボル
・ジングル(音楽)
・パッケージ
・匂い

ブランディングと合わせて「ブランド戦略」という言葉もよく耳にします。ブランド戦略とは、ブランド価値を高めるための計画のことであり、ブランディングとはまた意味が異なるため、使い方に要注意です。

なぜ企業はブランディングが必要なの?ブランディングの目的やメリットを解説!

サービスや商品の売り込みについて、「マーケティングやプロモーションさえしておけばいいのでは?」と考える方も少なくないかと思います。この章では「なぜブランディングが必要なのか」を解説していきます。

ブランディングの必要性

世の中には、数多くのブランドが存在し、市場における優位性を争っています。プロモーションを強化し認知を高めたからといって、顧客やユーザーが最終的に商品やサービスの購入を判断するとは限りません。

そこで、ブランディングやその価値を向上させるブランド戦略が効果を発揮します。ブランディングは、数多くのブランドが存在し、膨大な情報が溢れる世の中で、顧客やユーザーの最終的な購買決定に強く影響を及ぼします。

よく知っているブランドと聞いたことのないブランドの商品が目の前にあるとき、あなたはどちらを購入するでしょうか。多くの生活者は、迷わずよく知っているブランドを購入すると思います。

ブランディングに取り組むことで、顧客やユーザーに向けてブランドのイメージを想起させ、商品・サービスが選ばれる可能性を高める役割を担っています。

ブランディングのメリット

ブランディングが企業にもたらすメリットはいくつもありますが、その中でも重要な5つのメリットを紹介します。

1.価格競争から脱却できる

ブランド価値が高い状態の場合、競合よりも価格が高い商品・サービスであっても顧客やユーザーはその分の対価を支払い購入してくれます。価格競争、すなわち値引きをしなくて済むため、ダイレクトに売上に反映されます。

2.リピーターが増加して売上が安定する

価格競争から脱却できる理由と近いですが、リピーター=ファンになった顧客・ユーザーはブランドに愛着を持ってくれています。そのため、何度もリピート購入をしてくれるため、売上が安定します。

3.広告費をかけずにコスト削減ができる

ブランドが確立すると、自発的なファン発信でSNSや口コミで拡散されます。そのため、企業が高い広告費をかけずに、多くの人の目に届く機会が増えます。ファン自らプロモーションを行い、顧客やユーザーに波及した結果、話題のサービスや商品として様々なメディアへの掲載が実現することもあります。

4.新規参入時に優位に立てる

新しい分野やジャンルに参入する場合、既存の商品・サービスのブランドが確立していることで、競合他社よりスタート時から優位に立つことができます。

5.企業イメージが向上し、人材採用に好影響を与える

ブランディングの影響は売上拡大だけではありません。ブランド価値が高まることで、その企業の商品やサービスを利用していない人からのイメージも良くなります。「この企業で働きたい」「このサービスに携わりたい」などの就業意欲が高まり、採用の応募数が増えることも期待できるでしょう。結果、優秀な人材確保にもつながり、さらなるブランド価値の向上を目指すことができます。

ブランディングをしている企業とブランディングをしていない企業で拡大する利益格差

世の中には類似商品やサービスが数多く存在します。その中から顧客・ユーザーの認知を獲得し、購入してもらうためには多大な労力が必要です。その際、当然ですが、「ブランディングをしている企業」と「ブランディングをしていない企業」には、利益を獲得するのに大きな差が生まれます。

「ブランディングをしている企業」は、必要以上の値引きをする必要がなく、リピーターが購入し広告費をかけずに認知を高めることができます。

「ブランディングをしていない企業」は、類似商品やサービスとの価格競争に勝つために値引きで対抗します。さらに、リピーターが少なく、新規顧客を獲得するために莫大な広告費を投入しなければなりません。それが続くと「ブランディングをしていない企業」は売上が低下し支出が増えるため、企業存続の危機に陥ります。結果、「ブランディングをしていない企業」が「ブランディングをしている企業」に勝てない理由になります。

ブランディングにはどのようなケースがあるか?

ブランディングにおける、主な3つの目的・ケースを紹介します。

企業ブランディング

企業がステークホルダーに認知してもらうためのブランディング活動です。企業が提供している商品やサービス、企業理念などの様々な要素で構成されています。

商品・サービスブランディング

商品・サービスの価値をステークホルダーに認知してもらうためのブランディング活動です。企業ブランディングとの大きな違いは、商品やサービスを含めた企業全体のブランディングではなく、商品やサービスに限定したブランディング活動であるかの違いです。

インナーブランディング

インナーブランディングとは、社内の従業員に対して行われるブランディングです。企業ブランディングと商品・サービスブランディングはアウターブランディングと呼ばれる社外のステークホルダーに対して行うブランディングのため異なる役割を持っています。

アウターブランディングでは売上拡大を目的としたブランディングがメインですが、インナーブランディングは、従業員のロイヤリティー向上や従業員全体の生産性を高める効果が期待できます。

企業のブランディング事例3選!

Birdmanが過去に手がけたブランディング事例を紹介します。

木村屋 キムラスタンド

パンとのペアリングを楽しむベーカリー」をコンセプトにした新しいベーカリーブランドのブランディングを実施しました。店内厨房で作った出来立てのオリジナルサンドイッチの提供や土地柄を生かした、老若男女に親しまれる、どこか地元のなつかしさを感じさせるデザインを採用し、レトロモダンな世界観の店舗をデザイン造りに成功しました。

Shiseido TSUBAKI 10 years anniversary website

TSUBAKIの10周年を記念し、「これからも自分らしく美しく咲きつづけたい」という気持ちに共感した蜷川実花さんとコラボし、TSUBAKI湯が期間限定で開かれました。また、期間中に足を運べない人に向け、PC、スマホで「TSUBAKI湯」を360°眺めることのできるコンテンツを提供し、これからのTSUBAKIへの期待を呼びかけました。

詳細はこちら

花王 NEW NOSE

花王の「ニュービーズ」のこれまでリーチできていない若者層へのアプローチ手段として、ターゲットに刺さるコンテンツを制作しました。従来の広告はTVCMが中心でしたが、今回はSNSやWebメディアで話題になり、ターゲットに決めた若年生活者へのリーチに成功しました。

企業のブランディングを成功させるためのポイント・注意点とは?失敗事例とともに解説!

ブランディングにも失敗事例はたくさんあります。誰でも知っている企業でさえ、ブランディングに失敗した経験から現在のブランドを確立している企業は多いです。

例えば、マクドナルドのヘルシーメニューが全く売れない、ドルチェ&ガッバーナでは中国向けのCMが炎上、Gapはリニューアルしたロゴを数日で変更したなどの失敗事例があります。

マクドナルドに行く顧客はヘルシーな食事ではなく、高カロリーな嗜好で食事を求めていたことや、ドルチェ&ガッバーナは現地でのユーザーテストを怠ったこと、Gapはトレンドを追い求めすぎてこれまでの自社の強みや歴史を考慮しなかったことでブランディングが失敗しました。

ブランディングを成功させるためには、「顧客・ユーザーにとってのベネフィットを提供する」ことと「ブランドアイデンティティを明確にする」ことの2つがポイントです。

顧客・ユーザーから求められているニーズを把握し、自社が提供できるベネフィットは何なのか、ブランドアイデンティティは具体的に言語化できているのかを整理しなければなりません。

ブランディングを学ぶために何をすべき?おすすめの書籍も紹介!

いきなり「ブランディングを実践しよう」思ってもなかなか思うようにはいかないため、まずは書籍で基本的な知識の習得やブランディングのイメージを持つことは大切です。

多様化する顧客体験をどのようにブランディングするのか分かる「デジタル時代の基礎知識『ブランディング』 「顧客体験」で差がつく時代の新しいルール」「事例を元にブランディングを理解する『ブランディング22の法則』」「誰でも聞いたことがある無印良品の戦略を学ぶ『MUJI式 世界で愛されるマーケティング』」の3冊がおすすめです。

ブランディングを成功させるお手伝いを、Birdmanで。

成功した企業のブランディング事例や失敗事例、成功させるためのポイント・注意点を解説してきました。ブランディングを成功させるには長期的な視点が必要です。じっくりと計画を立て、社内の方向性を固めたうえでブランディングに取り組みましょう。社内のリソースだけではブランディングを成功させるのが難しい場合、専門家集団にサポートをお願いすることをおすすめします

Birdmanでは、様々な企業のブランディングを担当してきたこと実績があります。まずご相談いただくことも可能ですので、ぜひお気軽にお問い合わせくださいませ。

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