メタバースとは?VRとは違うの?
メタバースがここまで注目されるようになった背景や、メタバースやVRとの違いにも触れながら、メタバースについて説明していきます。
メタバースとはインターネット上の仮想空間のこと
メタバースとは、インターネット上に構築されている仮想空間のことをいいます。メタバースの先駆けとなったのは、アメリカのLinden Lab社が2003年から提供し始めた「セカンドライフ」(Second Life)というサービスです。セカンドライフでは、仮想空間上で人々とコミュニケーションが取れ、ゲーム内の通貨を現実世界のお金に換金できるというものでした。日本でも2006年頃に流行しましたが、徐々にブームは過ぎ去ってしまいました。しかし、ヘッドマウントディスプレイ等のVR機器の普及やコロナウイルス対策によるデジタル化が進んだことなど、複数の要素が重なったことにより、仮想空間が改めて注目されるようになりました。
メタバースとVRの違い
メタバースと混同してしまいがちなものとして、VRが挙げられます。VRとは「Virtual Reality」の頭文字を取ったもので、仮想現実という意味を持ちます。
メタバースとVRの違いは、以下の通りです。
- VR:仮想的な世界を体感できる「技術」または「ツール」を意味する
- メタバース:仮想世界の「空間」そのものを意味する
メタバース空間上で、より現実に近い体験を得るためのツールとしてVRが使われています。
メタバースでできること4選!メリットや楽しみ方を解説!
では、メタバース空間ではどのようなことができるのでしょうか。ここでは、メリットや楽しみ方も併せて、4つ解説していきます。
ゲーム
メタバース空間でできることの1つ目として、ゲームが挙げられます。VRゴーグルを利用すれば、ゲーム内のキャラクターが現実に存在しているかのような気分を味わえます。また、没入感のあるゲームの他にも、遊ぶだけでお金を稼げるゲームなどがあります。例えば「Axie Infinity」というゲームは、ゲームをするだけで収入を得られるとして世界中で楽しまれています。メタバース上のゲームは、ゲーム上の世界をリアルに体感でき、収入も得られるというメリットがあります。
イベントやライブの参加
メタバース空間では、イベントやライブにも参加できます。現実世界でのイベントと違い、世界中のどこからでも自宅から参加できることがメリットとして挙げられます。空を飛ぶパフォーマンスなど仮想空間ならではの演出にも注目が集まっており、今後メタバース上でのライブやイベントが増えると予測されています。
オフィス利用
コロナウイルスの世界的流行がきっかけとなり、バーチャル空間でオフィスを利用している企業が増えています。メタバース空間のオフィスでは、オフィス出社時と同様に、周囲の会話が聞こえたり、相手の状況がわかる機能があります。離れていても、リアルタイムでのコミュニケーションがスムーズに取れるというメリットがあります。
商業施設の構築
新しい店舗や商業施設などをメタバース空間に構築できます。建物を建築するコストや維持費などがかからないため、費用の大幅な削減が期待できます。また、メタバース空間上では、現実世界と同じように商品を購入できることも特徴の1つです。実例として挙げられるのは「バーチャル伊勢丹新宿店」です。バーチャル上でも、スタッフが接客してくれるため、オンライン上でのショッピングをよりリアルに感じられます。
メタバースのデメリットとは?課題はどんなものがある?
新たなテクノロジーとしてさまざまな場面で活用されているメタバースですが、デメリットもあります。ここでは、デメリットを3つ紹介します。
セキュリティ面
メタバースのデメリットとして、セキュリティ面での不安が挙げられます。全てをオンライン上で行うため、情報漏洩やハッキングなどのリスクがあります。例えば、メタバース空間で利用できる通貨をハッキングされてしまったり、バーチャルオフィスで話していたことが外部に漏れてしまったりなど、さまざまな問題が起きる可能性があります。そのため、セキュリティ対策の強化がメタバースの課題としてあげられるでしょう。
参加のしづらさ
参加のしづらさはメタバースのデメリットの1つです。臨場感を味わうためには、VRゴーグルやPCなどの購入などコストがかかってしまいます。一から揃えるとなると、費用がかかるため、利用者が増えにくいというデメリットがあります。
依存性の高さ
メタバースの依存性の高さもデメリットとして挙げられます。メタバース上でのやりとりは、全てオンラインで行われます。のめり込んでしまうと現実世界のコミュニケーションが減り、依存症のような状態になってしまう危険性があります。
メタバースの活用事例をご紹介!
ここからは、我々Birdmanが担当したメタバースの活用事例を2つ紹介します。
「BEER iLAND」(サントリーホールディングス株式会社
「BEER iLAND」とは、オンライン上で「ザ・プレミアム・モルツ」が作られる工場を見学できるツールです。コロナウイルスの影響で、対面での工場見学を行えなくなったことがきっかけとなり、バーチャル空間での工場見学をはじめました。ゲームのように数多くのミッションをこなしながら、ビールの作り方を学べるコンテンツです。
詳細はこちら
「さわれるライブ® 5D LIVE®」
「さわれるライブ® 5D LIVE®」とは、さわって楽しめるバーチャル体験をユーザーに提供するサービスです。5つの特徴は以下の通りです。
- さわって、自由に観る。
- さわって、自由に遊ぶ。
- さわって、空間を超える。
- さわって、参加を楽しむ。
- さわって、その場で買う。
具体的には、メタバース空間を自由に移動したり、アーティストが着用しているアイテムに触れると実際に購入できたりする機能があります。さわれるライブ® 5D LIVE®は、アーティストのライブシーンだけでなく、PRイベントやEコマースのツールとしても活用されています。
メタバースの始め方は?おすすめのプラットフォームもご紹介!
メタバースの始め方の手順は以下の通りです。
- メタバース上のアカウントを開設する
- メタバース上で使える通貨を購入する
- プラットフォームに入る
おすすめのプラットフォームの例としては、100万ダウンロードを突破している「cluster」・数多くのバーチャルイベントが開催される「VRChat」・先述した「さわれるライブ® 5D LIVE®」などがあります。
メタバースは今後どうなる?
今後、メタバース上での事業展開が活発化し、さらに市場が盛り上がっていくことが予想されています。日本総研が発表した「メタバースの企業活用に関する想定ロードマップ」によると、2025年には、ほとんどの時間をメタバース空間で過ごすようになると言われています。ゲームなどでよく使われているアバターが、ビジネスシーンで活用されることが当たり前となる未来がくる可能性も考えられるでしょう。
しかし、メタバースには、セキュリティ面や法整備が進んでいないなどの課題も残されています。これらの課題に対し、内閣府は、必要な環境整備を図ると発表しているため、今後の課題解決が期待されます。
メタバースを活用したご提案
本記事では、メタバースでできることを解説してきました。メタバースを活用した取り組みが浮かんだ方も、まだピンときてないけどメタバースを使って新しい取り組みをしたいという方も、お気軽にまずはBirdmanに無料でご相談ください。
過去のBirdman×メタバースの活用例を踏まえて様々なご提案をさせて頂きますので、ぜひお問い合わせください。
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