銭湯の中でクラシックコンサート!?銭湯のピアニスト2019

 

2019年8月18日(日)、駒込の殿上湯にて「銭湯のピアニスト」というイベントが行われました。

「銭湯のピアニスト」とはその名の通り、銭湯でクラシックコンサートをするイベントです。主催者はエードットのデザイナーである井上裕一で、ダジャレの文化的価値のレベルを上げるレーベル「ダジャレコード」の活動の1つとして、昨年に引き続き開催されました。→ 昨年の銭湯のピアニストの様子はこちら

海外に比べ、日本ではまだ敷居の高いものとして捉えられているクラシック音楽。そんなクラシック音楽の敷居を下げ、もっとたくさんの人に気軽に楽しんでもらえる音楽にしたい!という、ピアニスト・米津真浩さんの想いを実現したプロジェクトです。

 

 

昨年同様、ピアニスト・米津真浩さんによるピアノの演奏に、今年はゲストでお呼びしたソプラノ歌手・水野友貴さんの歌声が合わさり、素晴らしいクラシック音楽を全身で浴びることができました。(これぞ「温浴」ならぬ「音浴」!)

 

■米津真浩(よねづただひろ)/ピアニスト

1986年千葉県にて生まれる。東京音楽大学器楽専攻(ピアノ演奏家コース)卒業。同大学大学院を首席で卒業。寺田栄子、高梨淳子、村上隆、弘中孝、Leonid Margariusの各氏に師事。大学院修了後、東京音楽大学非常勤助手を勤め、2013年・2014年度ローム・ミュージックファンデーション奨学生としてイタリアの名門イモラ音楽院へ留学。リサイタル以外にも、テレビドラマ『花より男子』手の吹き替え、X JAPANディナーショーピアノ担当、仙台クラシックフェスティバル2011年出演、成田国際空港ロビーコンサート出演、2010年からは青少年文化センターのアーティストとして中高生を中心に音楽の素晴らしさを伝える活動をしている。(コンサートを開催するにあたり、米津さんが書いた文章はこちら。)

 

■水野友貴(みずのゆき)/ソプラノ歌手

東京音楽大学声楽演奏家コース卒業、同大学院声楽専攻オペラ研究領域終了。卒業時、大学主催卒業演奏会、第84回 読売新人演奏会に出演。2015年 第69回 全日本学生音楽コンクール 大学の部 全国大会第1位、並びに横浜市民賞(聴衆賞)受賞。同年12月に第70回甲子園ボウル(甲子園)にて、又2016年には明治神宮球場開幕戦(明治神宮球場)、都市対抗野球大会開会式(東京ドーム)にて国家独唱を務める。2018年 第48回イタリア声楽コンコルソ ロイヤルティガー国際部門 大賞(1位)受賞。国内外のコンクールや演奏会(世界合唱シンポジウムetc)に出演。その経験を生かし、今では小学生から高校生の合唱指導をしている。

 

 

本イベントでは、1部と2部あわせて約140名の方にお越しいただき、今年の銭湯のピアニストも大盛況のうちに終えることができました。大にぎわいであったにも関わらず、スムーズな進行ができたのはご来場いただいた皆様のご協力のおかげです。誠にありがとうございました。

 

普段であれば撮影は禁止されている銭湯ですが、この日は皆さん楽しそうに写真を撮られていました。また、イベント当日はカメラマン・フジイセイヤによる撮影も行われまして、大きな富士山を背景に、非日常的な写真がたくさん撮れたようです。そこで今回のエードットジャーナルでは、当日の様子をフジイが撮った写真とともに、少しだけ皆様にご紹介しようと思います!

 

皆さん「ピ」うちわを手にコンサートを楽しみました。
前座で株式会社噂の代表・長谷川哲士がラップを披露。ギターボーカルは藤咲百恵さん。
エードット広報の風間は番台で受付を担当しました。
米津さんの良い笑顔!
「ババンババンバンバン」という美しい歌声が聴こえてきたと思ったら、銭湯の奥からゲストの水野さんが登場!
水野さんの歌声が、銭湯中に響き渡りました。
銭湯のピアニストのポスターは、デザイナーの井上裕一がデザイン。 コピーは、株式会社噂の長谷川哲士が書きました。

 

私(広報・風間)は、今年初めて「銭湯のピアニスト」に参加しました。受付係として番台に立ちながら、入り口でゆらゆら揺れている「ピ」暖簾を眺めていると、背後から美しいクラシック音楽がきこえてくる…。その瞬間、とても心が満たされて、穏やかな気持ちになったのを覚えています。(これぞ音楽の力…。)

 

最近では街で見かけることも少なくなった「銭湯」。

その「銭湯」を失われつつある日本の「クラシック文化」として捉えるならば、「銭湯のピアニスト」は『日本と西洋のクラシック文化のかけ橋』と言っても、過言ではないのでしょうか?

さらにこのイベントを開催した後、会場の殿上湯あてにも、他の音楽や写真のイベントなどの依頼がくるようになり、「新しいことをチャレンジする銭湯」として注目されるようになったそうです。

エードットのデザイナーである井上裕一と、エードット子会社・株式会社噂の代表である長谷川哲士が中心となり開催された「銭湯のピアニスト」は、ダジャレから発想を得て企画されたイベントですが、広告会社でありながら自分たちで企画し実行してしまうパワフルさは、さすが「アドベンチャーカンパニー」を掲げるエードットの社員なだけはあるな…と感じました。

 

老若男女関係なく肩を寄せ合って、銭湯の中でクラシック音楽を楽しむ。そんな非日常を体験できるのは、日本中どこを探しても「銭湯のピアニスト」くらいしかないのではないでしょうか?ぜひ今後もこのイベントを継続して行うことで、クラシック音楽のみならず、銭湯文化にも貢献していけたら良いなと思います。

 

運営メンバー全員で「ピ!」

  

今回、一緒にイベントを盛り上げていただいた皆様には、改めてここで御礼申し上げます。本当にありがとうございました!

それではみなさん、来年の銭湯のピアニストでお会いしましょう!ピッ!

(さらに銭湯のピアニストについて知りたい方は、運営側目線のレポートもご覧ください!)