みなさんこんにちは!2020年度新入社員の天野聡美です。
今回から、エードットジャーナルのライターとして記事を書かせていただくことになりました。よろしくお願いいたします!
さて、新連載『売れるデザイン、魅せるデジタル』はお楽しみいただいておりますでしょうか?この連載は、今までエードットグループが関わってきた広告やPRなどについての情報を、写真やグラフィックを添えながら、分かりやすく皆様にご紹介していく企画です。
第4回目でご紹介するのは、2020年5月10日に公開された、Ladyknows(レディーノーズ)とTwitterのコラボ企画第1弾です。Ladyknowsの母の日企画として『#うちの母のここがスゴイ』というTwitterキャンペーンを実施しました。
Ladyknowsは、「女性を知る」「社会を知る」「自分を知る」をテーマに掲げ、女性の健康や生き方・働き方をエンパワメントしていくプロジェクト。独自の企画として始まったLadyknowsが、今回どうしてTwitter Japanさんと手を取り合ったのか?そのきっかけや経緯、そして今後の展望についてエードット子会社である株式会社arca代表の辻愛沙子にインタビューを行いました。最後までどうぞお楽しみください!
源泉となったのは、「言葉」や「シェア」の文化を軸に愛やエールの言葉を届けたいという思い。
天野「辻さん、本日はよろしくお願いいたします!早速ですが、今回の母の日企画の実施目的とは、ズバリ何でしょうか?」
辻「よろしくお願いします。Ladyknowsの認知度アップと女性(お母さん)のエンパワメントです。」
天野「エンパワメント…実は昨年のLadyknowsに私もお客さんの立場で参加しておりまして、ゆうこすさんと辻さんの対談を拝見し私もエネルギーをもらいました。今回はなぜLadyknowsとTwitter Japanさんとのコラボレーション企画が実現したのでしょうか?」
辻「この春、 “Woman empowerment”の文脈で母の日を共に盛り上げるパートナーとして、Twitter JapanさんからLadyknowsにお声をかけていただきました。家事や育児を頑張っている全国のお母さんたちをエンパワメントしたいという思いから、Twitterならではの「言葉」や「シェア」の文化を軸に愛やエールの言葉を届けられないだろうかと、Twitter Japanさんとお話をしたところがきっかけです。
実際には、Ladyknowsでの母の日企画『#うちの母のここがスゴイ』にて発信していくツイートへのプロモート、プレゼントキャンペーンでの商品のご提供、キャンペーンハッシュタグへの絵文字の追加、@TwitterMediaJPからの投稿 、@TwitterJP、@TwitterMediaJPからのRT対応など手厚いサポートをしていただきました。」
天野「そして今回の『#うちの母のここがスゴイ』が誕生するきっかけとなったのですね。どうやってこの企画の方向性が定まったのでしょうか?」
辻「最初に打ち合わせを行い、3つのベースとなる軸が定まりました。まずはLadyknowsがこれまで発信してきた、女性のエンパワメントやジェンダーイクオリティが軸にある企画。そして、コロナや政治不信などでSNS上にネガティブな空気が増えていたタイミングだったため、少しでもホッと暖かい気持ちになれる企画。最後に、ツイッターの特徴やSNSならではの文脈を活かした“参加型”の企画にしようと。その3つを軸に企画を考え始めました。」
天野「これを聞いただけでも、何が飛び出して来るのかワクワクしますね。今回の『#うちの母のここがスゴイ』に込められた想いを教えてください。」
辻「『母の日』の感謝の表し方としてこれまで定番だったのが、直接お母さんに伝えるというコミュニケーションです。お母さんにお花をプレゼント、お母さんにメッセージを。それも勿論とても素敵なことだけれど、それならばLINEで伝えたり直接手紙やプレゼントを送ったりする方がより深いコミュニケーションになります。」
開かれた場だからこその母賛美。疎まれがちな「子ども自慢」ではなく、ハートウォーミングな「お母さん自慢」へ。
天野「確かにそうですね。Twitterだからこそできる「母の日」企画とは…?」
辻「着目したのは、Twitterの一番の特性である、場のオープンさ。不特定多数の目に触れる開かれた場だからこその母賛美ができないだろうかと考えました。直接自分の母親に伝える感謝のLINEじゃないからこそ、日本全国の頑張っているお母さんたち“全体”を励まし讃える企画にできないだろうかと考えたんです。「素敵だね〜」というハートウォーミングな感想だけではなく、皆がそのタグを見てワイワイ盛り上がったり、クスッと笑ったり、思わずリツイートしたくなるような楽しさが必要だなと。そういった想いから生まれたハッシュタグが『#うちの母のここがスゴイ』です。」
天野「おお〜!ついに!」
辻「Twitterならではの文化である「大喜利」が企画の軸となり、あえて直接母親にではなく広く不特定多数のSNSに向けて、自分のお母さんの自慢をする、という考え方に行き着きました。InstagramやFacebookなどで、親が子供の自慢をすることはよくありますよね。でも、自慢は大抵うざがられがち。
でも、多くの人がお世話になった「お母さん」についてなら、発信側も読み手も、誰も嫌な気持ちをせずに自分ごと化して盛り上がることができる。そんな思いから始まったキャンペーンです。普段なら中々お母さん自慢をする機会ってそんなにないと思います。でもだからこそ、Twitter等発信しやすい手段が後押しとなって、頑張る世の中のお母さんにエールを届けられたらと企画しました。
また、「ありがとう」だけでは見えてこない、いろんなお母さんの多様で素敵な生き方を見える化するという狙いもあったんです。バリキャリのお母さんもいれば、専業主婦のお母さんもいる。料理が好きな人もいれば苦手な人もいるし、お子さんの数も、性格も価値観も育て方も、「これが正しいお母さん」なんていうものはなく、それぞれこんなに多様で素敵なんだという事を、皆さんのエピソードで表面化していけたらと思っていたんです。キャンペーンwebに掲載したステートメントには、その思いを綴っています。」
“参加型”かつ“巻き込み型”で生まれたムーブメント
天野「みなさんのツイート内容は、クスッと笑みがこぼれるものから思わず感動してしまうものまで様々で、とても癒されました。ハッシュタグの最後にカーネーションがついているのも素敵で、タイムラインが華やかでした!SNSという、今までとちょっと違うアプローチで感じたことは何ですか?」
辻「多額の予算を投じて打つマス広告でなくとも、SNSの特性と季節性や時事性を合わせて企画を組むと、生活者への一方的ではない“参加型”かつ“巻き込み型”の盛り上がりを作っていくことができるというのを改めて感じました。企業からの一方的なメッセージではなく、あくまで生活者が主語となり盛り上がることのできる企画かどうかが、参加型のキャンペーンで重要なポイントだと再認識しました。
また、突然始まった企画ではなく、Ladyknowsがこれまで女性のエンパワメント文脈のコミュニケーションをやってきた上での企画だったため、「なぜここがそれを発信するのか」という文脈づくりがスムーズにできた事も良かったポイントだったのではと思っています。」
天野「ありがとうございます。私たちが普段何気なく使っているSNSですが、企画の背景には様々な試行錯誤や想いが詰まっているんですね。それでは最後に、今回の企画を生かして今後取り組んでみたいことについて教えてください。」
辻「Ladyknowsは、これから調査PR/インフォグラフィックスを用いて、データを軸に展開していく企画を進めていきたいと思っています。SNSで伸びやすいコンテンツや絵作りを地道に積み上げていきつつ、企業さんとのタイアップや動画コンテンツなどの大型コンテンツに向けて発信力を高めていく心持ちです。
引き続きTwitter Japanさんのサポートの元、女性のエンパワメント軸で少しでも社会貢献につながる発信をしていきたいです!」
地に足を着け、前を見据える力強い視点が印象的でした。
社会をより良い方向へと変えていける歩みを進めるべく、引き続き努力して参ります。今後とも『Ladyknows』をよろしくお願い致します。
▶︎Ladyknows公式サイトはこちら
<制作者クレジット>
CD/C:Asako Tsuji
Planner:Keita Makino
Illustrator:Rie Maniwa
Engineer:Toi Nagasawa
PM:Nanna Okubo
辻愛沙子が代表を務める株式会社arcaは、エードットのグループ会社です。arcaへのお問い合わせも、エードットグループの窓口から承っております。お仕事のご依頼や、取材のご依頼など、お気軽にご連絡ください!
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