ブランドコミュニケーションとは?
ブランドコミュニケーションとは、消費者とのコミュニケーションを通して、ブランドイメージを定着させるブランディング活動の一つです。
消費者がどのようなブランドイメージを持っているのか、企業は消費者にどのようなブランドイメージを持ってもらいたいのかを明確にし、企業が考えているブランドイメージを消費者に定着させていくことが目的になります。
ブランドコミュニケーション戦略とは?役割と重要性
ブランドコミュニケーションとは、消費者とのコミュニケーションを通して、ブランドイメージを定着させるブランディング活動であることをお伝えしましたが、ブランドコミュニケーション戦略とは目標を達成するために長期的に計画を立てて実行することです。
つまり、企業が考えているブランドイメージを消費者とのコミュニケーションを通して、どのように定着させるのか計画を立てて実行することを指します。
優れたブランドコミュニケーション戦略は、企業ブランドの認知向上や売上増加に大きく貢献するため、慎重に戦略を練ることが重要です。
ブランドコミュニケーションとマーケティングコミュニケーションの違い
ブランドコミュニケーションとマーケティングコミュニケーションは意味が混同しやすいため、注意が必要です。
そこで、ブランドコミュニケーションとマーケティングコミュニケーションの違いを解説します。
はじめに、マーケティングコミュニケーションとは、企業と消費者の接点を持たせるためのコミュニケーション活動のことです。
一方向ではなく、企業と消費者との双方向のコミュニケーションを活性化させ、商品やサービスの販売促進を図ります。
それに対して、ブランドコミュニケーションとは、企業から消費者に対してブランドイメージを定着・向上させるための活動です。企業から消費者に対して一方向でコミュニケーションが行われるという点が、企業と消費者が双方向でコミュニケーションをとるマーケティングコミュニケーションと異なります。
ブランドコミュニケーション部を持つ企業【JALブランドコミュニケーション】
ブランドコミュニケーションを取り入れている企業には「ブランドコミュニケーション部」というブランドコミュニケーションを専門に行う部署や会社を立ち上げている企業があります。
ブランドコミュニケーションを専門で行う部署や会社があることからも、ブランドコミュニケーションは重要であり、今後の企業存続に影響を与えるでしょう。
例えば、ブランドコミュニケーションを専門に行う部署や会社として、日本航空グループの「株式会社JALブランドコミュニケーション」があります。
機内で読める「SKYWARD」、JAL公式のTwitter・Facebookなどのソーシャルメディアアカウントでの情報発信、機内での映画や音楽などのエンターテインメントを提供しています。
ブランドコミュニケーション戦略・施策の成功事例
ブランドコミュニケーション戦略・施策の成功事例をご紹介します。
三井ダイレクト損害保険株式会社の『「強くてやさしいクルマの保険(つよやさ)」ローンチコミュニケーション』です。
三井ダイレクト損害保険株式会社では、これまでの補償や事故対応に「強い」保険であることに加えて、価格もリーズナブルな「やさしい」保険であることをブランドイメージとして伝えるためにブランドコミュニケーションに取り組みました。
具体的な施策としては、サービス名やロゴを「強くてやさしいクルマの保険」として訴求し、テレビCMやWEBを通してコミュニケーションを行いました。
その結果、「つよやさ」というシンボルロゴが普及し、消費者や社員に愛着をもたれるサービスになりました。
三井ダイレクト損害保険株式会社『「強くてやさしいクルマの保険(つよやさ)」ローンチコミュニケーション』の事例はこちら>>
ブランドコミュニケーションに適した広告とは?
続いて、ブランドコミュニケーションに適した広告を2つご紹介します。
1つ目は「テレビ広告」です。
テレビ広告はマスメディアの一つで、多くのユーザーに認知してもらえるため、非常に高い露出力が特徴的です。
しかし、デメリットとしてターゲットを絞った広告が出来ないことが挙げられます。
まずは、多くの消費者に認知してもらうことから始めたい場合は「テレビ広告」がおすすめです。
2つ目は「SNS広告」です。
SNSは、近年注目を浴びているブランドコミュニケーションに適した広告になります。
SNSを活用する消費者の数は増え続けており、高い拡散力が特徴です。
それぞれのSNSプラットフォームごとに利用しているユーザー層や特徴が異なるため専門的な知識が必要になるでしょう。
ブランドコミュニケーション戦略を学ぶためにオススメの本
ブランドコミュニケーション戦略を学ぶためにオススメの本を3冊ご紹介します。
1冊目は「ブランディングの教科書 ブランド戦略の理論と実践がこれ一冊でわかる」です。
この本を読むことで、ブランディングを感覚ではなく、論理的に体系化できるようになります。
「表面的ではない、本質的な内容が書かれたブランディング論を知れた」「まさに王道ともいえるブランディングの教科書だった」「誰もが知っている日本のブランドの事例が多く掲載されているので分かりやすかった」などの口コミが多い印象です。
ブランディングの中でも戦略に絞って解説されているため、ブランドコミュニケーション戦略を学びたい方にはオススメの1冊です。
2冊目は「ブランディング・ファースト ――広告費をかける前に「ブランド」をつくる」です。
この本は、これからの企業に必要な経営戦略として、ブランディングとデザインを取り入れる方法を分かりやすく解説した本になります。
「ブランディングの本質を理解できた」「難しいブランディングの視点を分かりやすい図やイラストで説明されていて分かりやすかった」「豊富な経験から具体例を用いた説明は、実践をイメージしやすかった」などの口コミが見られました。
ブランディングの戦略や考え方だけではなく、デザインにも着目している点が多いため、
ブランドコミュニケーション戦略の中に、デザイン性を取り入れたい方にオススメです。
3冊目は「事業構想型ブランドコミュニケーション」です。
パナソニックの創業者である松下幸之助の考えや最近話題のSDGsの取り組みまで、パナソニックが実践してきたブランドコミュニケーション戦略を明らかにした本です。
馴染みの深い日本企業のため、具体的なイメージがしやすいでしょう。
「企業理念とブランドコミュニケーションの関係性が理解できた」「どのような価値を社会に提供すれば良いのか考えるきっかけになった」「新しい事業創出の手法として興味深かった」などの口コミがありました。
パナソニックの創業からブランドコミュニケーションの歴史まで知りたいという方にオススメの1冊です。
ブランドコミュニケーション戦略について相談したい!オススメの会社は?
本記事を執筆しているBirdmanでは、様々なクライアント様のブランドコミュニケーションをサポートしてまいりました。
これまでBrand Experience & ActivationやInterior Architecture / Publicなど、国内外で450件以上の広告やデザインアワードの受賞実績があります。
先述した事例以外にも様々な事例を交えてご紹介することも可能ですので、ぜひ一度ご相談ください。
Birdmanのプロジェクト事例やクリエイターインタビューなど、紹介します。