中小企業にこそブランディングは必要?やるべき理由や成功事例をご紹介!

中小企業が大企業に勝つために

大企業に比べてリスクが高いと言われる中小企業が勝つためには、高度な戦略が往往にして必要です。なぜかと言うと大企業は中小企業よりも資本力があり、優秀な人材も採用しやすく知名度もあるからです。しかし中小企業が大企業に勝てないというわけではありません。ランチェスター戦略に代表されるように、弱者が強者に勝つ方法が存在します。中小企業が戦う際に重要となるポイントがいくつかあります。

  • 差別化をすること
  • 強みを活かして局地戦に持ち込むこと
  • 顧客に近づくこと
  • 市場や地域を細分化し一点突破を狙うこと

具体的には、大企業であれば広範囲な地域に薄利多売でも商売をすることが可能ですが、中小企業の体力では厳しいものがあるでしょう。対して中小企業の戦略としては、高単価な製品でニッチな分野でトップを狙う戦略などが考えられます。

そのための手法は様々なものがありますが、今回は差別化の軸となる重要な施策の一つであるブランディングについて見ていきましょう。知名度の高い大企業との戦いや、中小企業ならではの施策を行う上でもブランディングはとても重要な戦略です。

ブランディングの種類〜企業ブランディング・商品ブランディングをチェック!~

ブランディングには下記の2種類があります。

  • 企業ブランディング
  • 商品ブランディング

企業ブランディングとは、企業単位のブランディングを行うことです。例えばコカ・コーラのロゴやマクドナルドのロゴマークなどは、容易に思い出すことができるでしょう。これは企業ブランディングが成功していることを表しています。

一方、商品ブランディングとは商品やサービス単位のブランディングのことを指します。前出のコカ・コーラの商品の中でも、「アクエリアス」といえば商品単体で認識されていることでしょう。商品ブランディングとして成功している事例と言えます。

企業ブランディングは自社の強みを明確にし、ターゲットを定めてコンセプトを確立するのに対して、商品ブランディングは個々の商品ごとに同様のブランディングを行います。

中小企業がブランディングをすべき理由とは?

ブランディングは大企業がやるものという先入観をもたれがちですが、実際には中小企業だからこそやるべき理由があります。ブランディングとは端的に言うと自社のファンを増やすことです。さらには商品やサービスを購入してもらい、将来的にリピートして購入してもらえるロイヤルカスタマーを創造することです。

中小企業の中には、CI(コーポレート・アイデンティティ)の構築コストが高い・マス広告が必須と考えている・ノウハウがない・人や時間のリソースが不足しているという理由でブランディングを行わないと判断している企業が少なくありません。

しかし実際には、中小企業こそブランディングを行う必要があります。対外的には顧客が他社商品と比較する際に選ばれやすくなり、有利な条件を提示できるようになります。中小企業は大企業がカバーしきれない、ニッチなニーズを満たすことができるからです。また社内にとっても有用な効果があります。採用活動において優秀な人材が集めやすくなり、社員のロイヤリティー(忠誠心)の向上につながります。社員の方向性が揃うことで生産性の向上にも繋がります。

企業ブランディングの本質とは「企業の理想像」を明確にすることです。事業を立ち上げて、売り上げを創り、経営を続けることができている企業は、魅力のあるプロダクトや事業、経営者の思いがあるはずです。これらのブランドの基となる思いを社内外の誰もが「企業の柱」だと認識するところまで、育てる施策を行わなければなりません。「安くて高品質」が当たり前になり、その平均値が上がり続ける中、その膨大な商品の中からユーザーに選ばれるために必要なのが「ブランド力」です。それを高めるための戦略がブランディングなのです。

大企業と中小企業のブランディングの違いとは?

大企業と中小企業では、ブランディングに関する環境が大きく違います。大企業の強みは何と言っても規模の大きさです。ブランディングに投下できる予算や人といった資源が豊富です。商品ブランディングを行う際にも、広告費だけで数億円から場合によっては数十億円といった予算を投じることができます。逆に大企業にとって弱みとなるのが、意識のズレです。関わる社員や関係者の人数が多いのでブランドの目指す方向性を共有するのに、相当の時間と労力をかける必要があります。

一方で中小企業の強みは意識のベクトルを合わせやすいことです。大企業に比べて少人数でプロジェクトを組むことができるので、自社の強みを明らかにすることや、縦割り組織の壁を乗り越えることもしやすくなります。その結果、一貫性を保ちやすいという効果があります。弱みの面では大企業に比べて投下できる予算が限られるので、どこにどれだけの費用をかけるのかを絞る必要があります。

企業ブランディングの進め方を解説!

企業ブランディングは、ステークホルダー(顧客・取引先・株主・社員・社会)に対して、「その企業特有のもの」という認識を定着させ、他社と差別化することです。では、実際に着手するときにはどのような手順で行えばよいのでしょうか。

具体的には「環境分析→コンセプト構築・設定→ブランディングの実施→検証・効果測定」と進めていきます。全体を通して「消費者や顧客の視点に立つこと」が成功のポイントになり、コンセプトやPRの手法まで一貫性のあるブランディングを行えるように注意しましょう。コンセプトを的確に表現するロゴやキャッチコピー、デザインや広告媒体を選び、情報発信をします。この際、ブランドコンセプトを伝えるデザインやコピーに、統一感があることが非常に重要です。

中小企業のブランディングの成功事例をご紹介!

本記事を執筆しているBirdmanが手掛けたブランディングの事例をご紹介いたします。株式会社うるるは、オペレーターが会社宛の電話を代わりに受けて、その内容をチャットやメールでお知らせしてくれる「fondesk(フォンデスク)」というサービスを提供しています。企業の経営層および大企業の総務・管理系職種におけるソリューションを提供する「fondesk」の認知向上、利用意向の創造を行いました。

コンセプトの軸に「TELハラ」(年齢や肩書によって電話対応を押し付けられる状態をfondeskが命名)を据え、TELハラを見出すまでの仮説設計、調査企画・設計からクリエイティブ、PR、SNS施策、メディアプランまでを担当しました。これまで顕在化してこなかった「TELハラ」に対して気づきを作り、6億円に相当するメディアの露出効果を得るに至りました。その結果、fondeskの認知・利用意向を大きく高めています。 

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このようにブランディングには、ブランド価値を高める効果があります。基本となる戦略の進め方を組み込むことで、売り上げ向上・認知向上・コスト削減・社会的価値向上といった目的の達成につながるでしょう。成功のポイントは「消費者や顧客の視点に立つこと」です。一貫性のあるコンセプト構築、情報発信、検証を行うことがブランド価値を高める軸となります。

本記事では中小企業のブランディングについて解説しました。「ブランディングについてもっと聞いてみたい」「何から始めたら良いのだろう」など、ぜひBirdmanにご相談ください!

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