パーパスブランディングとは?効果や成功事例、必要性をご紹介!

パーパスブランディングとは?従来のブランディングとの違い

パーパスブランディングは、企業やブランドが自社の存在意義や社会的な役割を明確にし、それをブランディングに繋げる戦略です。

そもそも、従来のブランディングは、主に商品やサービスの特性や優位性を強調し、顧客の購買行動を促すことに重点を置いていました。

一方、パーパスブランディングは、企業やブランドが持つ「なぜ存在するのか」という根源的な問いに答えることを重視しています。

そのため、従来のブランディングとは異なり、単に商品やサービスの特徴やメリットなどの利益重視ではなく、より多くの共感や信頼を獲得するためのものがパーパスブランディングになります。

パーパスブランディングでは、単なる売り込みではなく、社会的な責任や企業の存在意義など、より幅広い視点からブランドの存在意義を示すことが重要です。

そのため、企業やブランドが持つミッションや価値観が強調され、顧客により深い共感を呼び起こすことができます。

日本では、従来のブランディング戦略が主流ではありますが、近年ではパーパスブランディングも注目されており、企業の社会的な責任やブランド提供価値を明確にする取り組みが増えています。

パーパスブランディングで得られる効果を解説!

パーパスブランディングを取り入れることで「企業の独自性・信頼性の向上」や「従業員のモチベーションアップ」という2つの効果を得られます。

企業の独自性・信頼性の向上

パーパスブランディングは、企業やブランドが持つ独自性を際立たせ、顧客に対して差別化をもたらします。

また、企業の明確なミッションや価値観は顧客に対する信頼性を高め、ブランドに対するロイヤリティ向上にもつながります。

従って、顧客側にとっても、企業が自らのパーパスにコミットしていることを知れることで、そのブランドにより強い結びつきを感じ、長期間にわたって支持し続ける傾向があります。

従業員のモチベーションアップ

企業のパーパスが従業員と共有されることで、従業員は仕事の意義をより深く理解し、企業のミッション達成に向けて自らの役割を果たすことの重要性を認識します。

これにより、従業員のモチベーションが向上し、組織全体の生産性やパフォーマンス向上にも大きな影響を与えます。

また、従業員は自身の仕事が企業の目標に貢献していることを実感し、より意欲的に業務に取り組むことができるでしょう。

パーパスブランディングが重要視されている理由とは?

近年、消費者は単に商品やサービスを購入するだけではなく、企業やブランドの持つ価値観や社会貢献活動も重視しています。

特に、パーパスブランディングはCSR活動(企業の社会的責任)とも関連しており、企業が社会的な問題に取り組む姿勢を示すことで、顧客の購買活動にポジティブな影響を与えられるでしょう。

パーパスブランディングのような単なる利益追求だけではなく、企業やブランドが持つ社会的な役割や責任を認識し、行動やコミュニケーションに反映させることが求められることが分かります。

パーパスブランディングの成功事例を2つ紹介

パーパスブランディングの成功事例2つを取り上げるので、自社のブランディング活動に活かしてみてください。

アウル株式会社「AUR CI・企業ロゴリニューアル」

アウル株式会社のリブランディングでは、明確なパーパスを打ち出した取り組みが行われました。

新たに定義されたサービスコンセプト「ENGAGEMENT INNOVATION / ツタエルから、ツナガルまで」は、単なるデジタルPR会社から脱却し、コミュニケーション領域全般でイノベーションを起こすことを企業の存在意義と位置づけています。

例えば、ビジュアルアイデンティティ(VI)の再構築として「ノード」をモチーフにし、人と人のつながりや対話を表現。オーロラの語源にちなんだグラデーションでコミュニケーションの流動性を象徴化しています。

ステートメント策定では「ENGAGEMENT INNOVATION」という新ブランドコンセプトを明記し、SNSマーケティング支援会社ではなく、コミュニケーション手段を革新し、人々の創造的なつながりを生み出すイノベーターを目指す姿勢を明確にしています。

また、Webサイトリニューアルを通じて、ブランドメッセージを分かりやすく社内外に伝えることが可能になりました。

これにより、アウル社は新事業領域への展開に伴い、一貫したブランドメッセージの発信を実現しています。

アウル株式会社のAUR CI・企業ロゴリニューアルの事例はこちら>>

MUGEN「築地もったいないプロジェクト」

MUGENは社会課題への問題意識を持ち「世界一の食料廃棄大国日本」などの深刻な現状に着目し「築地もったいないプロジェクト」に取り組みました。

築地市場で廃棄される「もったいない食材」を活用し、飲食店を運営する「MUGEN」、仲卸の「山治」、クリエイティブを担当した「Birdman」の3社が協力し、より大きなインパクトを生み出すエコシステムの構築を目指しています。

また、「築地もったいないプロジェクト 魚治」という実店舗の開設も行うことで、お客様に直接理念を伝えられ、感じてもらうことも可能になりました。

また、多くのメディアに取り上げられることで取り組みの信頼性を高められるだけでなく、社会の「フードロス問題」への関心を高めることにも寄与していると言えるでしょう。

このように、社会課題に対する問題意識を持ち、具体的な解決策を提案・実践し、パートナーやメディアを通じて広く訴求することで、大きな影響力を与えられた事例でした。

MUGENの築地もったいないプロジェクトの事例はこちら>>

パーパスブランディングを実施する際のポイント!

パーパスブランディングを取り入れる際に注意したいポイントとして、5つを取り上げて、解説していきます。

ターゲットを明確にする

パーパスブランディングでは、まず、どんな人たちにブランドを伝えるかをしっかり考えます。
その人たちのニーズや考え方を理解し、その人たちに合ったブランドの目的を明確に設定しましょう。

顧客が求めるブランド価値を提供する

ブランドが提供する製品やサービス以上のもの、つまり、顧客にとって本当に重要なものを見つけ出します。

単なる商品やサービスではなく、顧客にとって意味のある存在となるような価値をブランドが提供することを目指す必要があります。

共感を呼ぶストーリーを構築する

ターゲットとブランド価値が決定した後は、そのパーパスに基づいたストーリーを作ります。
顧客が共感し、興味を持ってくれるようなストーリーとは何かを考えます。

そのストーリーを通じて、ブランドの目的や価値を伝え、顧客のロイヤリティを高めましょう。

一貫性を保つ

ブランドのメッセージが一貫して伝わるようにすることも重要です。

ブランドのすべてのコンテンツやコミュニケーションにおいて、同じメッセージを伝えることで、顧客にブランドの信頼性や安定感を感じさせます。

社会的責任を果たす

最後に、パーパスが社会的責任とも関わりが深いことを伝えます。

ブランドが社会に貢献する方法や、社会的な問題に取り組む姿勢を明確にし、実践することで、顧客からの信頼や支持を得ることができるでしょう。

新聞広告でパーパスブランディングを行う理由や事例を紹介!

最後に、新聞広告を用いたパーパスブランディングの事例を紹介します。

新聞広告は、幅広いターゲット層にリーチできるというメリットに加え、新聞は長い歴史があるため、社会から一定の信頼を得やすい媒体です。
特に、パーパスブランディングでは企業の社会的存在価値を伝えることが重要であり、信頼できる媒体で訴求することが有効であるといえます。

新聞広告でパーパスブランディングを行った事例として、株式会社うるるの『今こそ、職場から「TELハラ」をなくすとき。』という活動が挙げられます。

こちらは朝日新聞全国版の一面広告で「fondesk」の認知拡大を行い、電話は新入社員や総務担当が行うべきという古い慣習に変革を起こす取り組みです。

このパーパスブランディングにより、社会に「TELハラ」に対する大きな気づきを与え、6億円相当の大きなメディア露出効果を獲得しました。

パーパスブランディングを導入するなら株式会社Birdmanにお任せください

当記事を執筆している株式会社Birdmanでは、先ほどご紹介したMUGENの「築地もったいないプロジェクト」をはじめ、これまで幅広いクライアントを対象に、多様なパーパスブランディングを行い、成功に導いてきました。

CSR活動や企業の社会的責任の観点からも、近年注目を集めているパーパスブランディングですが、通常のブランディング戦略と異なる部分もあり、難しそうと感じる方もいらっしゃると思います。

そこで、多数の実績を誇り、パーパスブランディングに対する深い知見や高いノウハウを持った弊社に相談してみませんか。

無料でご相談を承っておりますので、ぜひBirdmanと一緒に、企業の社会的価値向上と社会の成長につながるようなパーパスブランディングを成功させましょう。

お問い合わせお待ちしております。

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