Birdmanデザインチーム×7ORDER
3周年感謝祭「燦参七拍子」を盛り上げたデザイン制作の裏側 【前編】

 

Birdmanとグロースパートナーシップを結ぶアーティスト、7ORDERは、2022年5月22日に結成3周年を迎えました。

7ORDERにとっても、ファンにとっても大切な記念となる日に、7ORDER初の試みとして、リアル周年イベントを幕張メッセイベントホールにて開催。そして、このイベントのアートディレクションをBirdmanのデザインチームが担当!

クリエイターとアーティストが一つ屋根の下に集うBirdmanだからこそ実現できた、制作の裏側を聞きました。

前編の今回は、デザインチームにインタビューして、イベントのキービジュアルについてご紹介します。

Interview 「燦参七拍子」デザインチーム

斉藤和義/Kazuyoshi Saito

アートディレクター。2018年 株式会社カラスに入社し、交通広告を中心にデザイン、ディレクションを担当。近年担当した案件はfondesk「企業広告」シンシア「eyewell」木村屋總本店「キムラミルク/キムラスタンド」など。

土田菜摘 /Natsumi Tsuchida

デザイナー。2019年株式会社エードット入社。進行管理や企画営業の経験後、2021年デザイナー部へ異動。近年の担当案件は、ツムラ「#わたしの生理のかたち」、keystaff「宮崎フードビジネス」など。

田辺大弥/Daiya Tanabe

デザイナー。2019年 株式会社カラスに入社。広告からLPのデザインまで幅広く手がける。近年の担当案件に、ハウスウェルネスフーズ「ラクシテ」PacPort「Pabbit」サントリー「BOSS×ウマ娘」など。


―Birdmanデザイン本部の皆さんが「燦参七拍子」のアートディレクションを務めるようになった経緯は?

斉藤:3月下旬に、7ORDERと一緒に仕事をしているEX事業部からデザイン本部へ依頼がきたんです。デザイン本部のメンバーはそれぞれが得意領域を持っていますが、僕自身はわりと広告や印刷物をデザインする仕事を得意としているので、アートディレクターを務めることになりました。

今回のイベントに関するデザインは、キービジュアル、グッズ、会場で使用した法被など、全てメンバーから意見をいただきながら、一緒に進めていった感じです。7ORDERからはリーダーの安井謙太郎さんと森田美勇人さんがグッズ担当としてメインで関わっていただき、ふたりとは何度もミーティングを重ねて密にコミュニケーションさせていただきました。

イベントのリリースに使われたお祭り感満載のイメージビジュアル

―デザインはどのようなコンセプトで考えられたのでしょう?

斉藤:イベントが「3周年記念感謝祭」ということだったので、ファンの皆さんに「ありがとう」の気持ちを伝えるのはもちろん、イベントそのものを楽しんでほしいということで、お祭りというコンセプトを伺いました。

そして、じゃあその「お祭り」っていうのをどういう風に表現していこうか、というところからメンバーと一緒に考えました。お祭りと言ってもいろんなお祭りがあると思うんですけど、今回は皆さんがパッと身近に想像できるような、近所のお祭り、町内会のお祭り、というイメージがいいよねって話があり、これをヒントにまずはイベントのロゴ・キービジュアルを考えていたって感じですね。

まずはデザインチームでイメージの方向性を話し合い、それぞれのイメージに向けてデザインを出して行きました。具体的にいうと、「日本」や「お祭り」というイメージにフォーカスして作ったA案、「ファッショントレンドを意識して、情報を詰め込んで遊び心を出した」B案。そしてC、D案は「わりと大胆に文字を遊んで崩したり、賑やかにしたデザイン」。そこから派生して他にも様々な案を作り、メンバーにプレゼンしたんです。




  • デザインチームが提案したラフ画の一部

伝統・和のエッセンスを紋様としてモダンにデザインした案

仮名や漢字、英語をミックスして多国籍なお祭り感を表現したデザイン案

カラフルな花びらをイメージし、タイポグラフィーなどで遊んだデザイン案

骨太でサイケデリックなタイポグラフィーのデザイン案


―どれもキャッチーでかわいいですね!デザインチームの皆さんの中で特に推していたものはありますか?

斉藤:メンバーに見せたのは8パターンだったのですが、実はもっと多く作っていて。デザイン案を印刷して床にバーっと並べて、3人で話し合いながら絞り込んだ8つだったので、わりとどれに決まってもよかったと思っていたんだけれど。ふたりはどうだった?

田辺:本当にいろいろな方向から考えた中から選んだものなので、どれもよかったんですよね。最終的に今回採用されたA案は、文字なしの家紋単体でもシンボリックに使えたのが展開もしやすくよかったのかなと。イベントにとっても一番しっくりくるものを選べたと思います。

土田:プレゼン前に、いろんな案があってどれもおすすめだね、みたいな話を3人でしていたんです。7ORDERの皆さんにも、どれも可愛いと言っていただいて嬉しかったです!

斉藤:だからこそ、メンバーもすごく悩んでいましたね。結構B案も好きな人が多くて。「でも強さがあるのはA案だよね」「C案もすごくかわいいから、もしかしたら”3周年記念感謝祭”でなければこれで進めるっていうのもあったかもしれないね」など、僕らデザイナーでは出てこないメンバーならではの視点で選んでもらいました。ファンの方のことを一番よくわかっているのはメンバーですから、ファン目線の意見も伺って。最終的にA案に決まったのは、家紋というシンボリックさがお祭りとの相性もよかったんです。

土田:もともと「町内会の親しみやすさ」ということでご検討いただいたので、グッズや会場のデザインも家紋のモチーフを使用したことで、町内会のような温かみや一体感も演出できたと思うので、私としてもこれを選んでいただいてよかったと思います。

完成したデザインは家紋が印象的です。ここに込められた意図があれば教えてください。

斉藤:イベントで使う法被を作ろうという話があり、法被に合うデザインは何か、と考えていくうちに家紋というアイデアを思いついたんです。では何をシンボルにしようかと考えていろいろな家紋をリサーチしたところ、矢のモチーフがいいな、と。

7ORDERは、グループとしての活動以外にもそれぞれが俳優として動いていたり、それぞれが楽器も使えたりと特色がある。その「7人が一丸となって進んでいく」というのが、みなさんが応援したくなる部分なのかなと思ったので、7つの矢をメンバーに見立てて、一緒に突き進んでいく姿を家紋にデザインしました。

イベントでメンバーが着用した法被にも家紋をデザイン

―Birdmanのデザインチームとしては、普段はどのような案件に携わっているのでしょう。

斉藤:やはり広告案件・デジタル案件が多いですね。普段はクライアントがいて、その方の要望や課題に合わせて仕事をさせていただいていて、今回のようにイベントのビジュアルを作ったり、グッズを作ったりという仕事はこれまではなかったので、とても新鮮でした。

「広告」は、基本的に見ようと思って見てもらえる存在ではないですよね。なので、どうやって生活者の目を惹くように作るか、好感を持ってもらうためにはどうしたらいいかと考えて作ります。

ただし今回は広告とは違って、明確なクライアントがいて、こういうメッセージを発信したい、というのが決まっているわけではないので、デザインを作る上で、メンバーがどう思うか、また、その先にファンの方々がどうしたら喜んでくれるか、面白く思ってくれるだろうかというのを意識して制作していきましたので、そこにやりがいを感じたといいますか、楽しくやらせていただきました。

SNSを通じて、すぐにファンの方の反応がダイレクトにわかったのも、なかなかない経験で楽しかったですね。

デザインチームは「燦参七拍子」のメインビジュアルもプロデュース。町内会のお祭りを表現するために神社で撮影した

後編では、グッズ制作の裏側について、詳しくお伺いします。お楽しみに!

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