この春、紙からできた知育玩具「PAPER BLOCK TOY PABLO(パブロ)」が誕生しました。
このおもちゃは株式会社竹尾の紙を使用して作られたもので、エードットグループに属する株式会社噂のデザイナー 村山辰徳がデザインし、同じく株式会社噂の代表/コピーライター 長谷川哲士がコピーを考えました。
3月30日(月)から4月17日(金)の間、東京都渋谷区の青山見本帖にて第1回目の「PABLO」の展示を行っておりましたが、この度改めて第2回目の展示を6月8日(月)から6月12日(金)まで行うことが決定いたしました。
そして今回のエードットジャーナルでは、第2回目の展示に先立ちまして、デザイナーである村山に「PABLO」が形になるまでの背景や、そこに込められた想いなどをインタビューをしてまいりました。
◾️村山辰徳/Tatsunori Murayama
グラフィックデザイナー。1991年栃木県生まれ。東京工芸大学デザイン学科卒業。ADC2018 A DC2019 TDC2019 入選 新聞広告賞 優秀賞など。
-今回この「PAPER BLOCK TOY PABLO(パブロ)」という、こども向けのおもちゃを作ることになったきっかけは?
村山:「竹尾の紙を使って、自由に表現をしてください」というお題をいただいたのがきっかけです。そこで僕が小さい頃、おりがみやチラシの切れ端を並べて見立て遊びをしていた感覚を思い出し、竹尾の紙の魅力を伝えつつも、こどもの知育になるようなおもちゃを制作しようと考えました。
-なるほど。もともと村山さん自身が、「紙で遊ぶ」という経験をされていたからこその発想だったんですね。
村山:そうかもしれません。竹尾という企業はたくさんの紙(ファインペーパー)を取り扱っているのですが、もともと僕が紙もののデザインが好きということもあり、紙の仕事をするときは竹尾に相談しながら、紙の種類や色など含めてデザインを考えていました。ですので、普段からお世話になっている竹尾から展示の機会をいただけてとてもうれしかったです。
-「PABLO」のあそび方は?
村山:紙のブロックを床に並べて、色面構成するように遊びます。作りたいイラストや写真を見ながら再現してみたり、自分の発想で自由に並べて遊ぶ、いわゆるタングラムのようなおもちゃです。
-このおもちゃに込めた意味や想いについて教えていただけますか?
村山:「PAPER BLOCK TOY」の略称で「PABLO」という名前をつけましたが、芸術家パブロ・ピカソのように、豊かな発想をもった人に育ってほしいという願いも込めて名付けています。
-そのような意味が込められていたんですね!この「PABLO」を作る上で、何か新しく挑戦されたことはありますか?
村山:竹尾の紙は、普段はデザイナーのような専門的な人たちがふれるものだと思います。しかし竹尾の紙はどれも、たくさんの風合いや色を持ったおもしろい紙ばかりなので、ふれる機会のない人たちにも知って欲しいと思い、その紙のおもしろさが伝わるような工夫をしました。
-それでは最後に、この経験を生かして今後やってみたいことを教えてください。
村山:今回、竹尾さんのご協力で「PABLO」を作ることができましたが、まだ商品化までには至っていません。このおもちゃを実際にこどもたちに届けたいと思っているので、ご協力いただける企業さんが見つかれば、ぜひ一緒に「PABLO」を作っていきたいと考えています。それと、ちょっと恥ずかしいのですが、僕はこどもの頃から大人になった今も絵本のミッフィーが好きなんですよね。なのでミッフィーのように、小さいこどもから大人まで、みんなに愛されるようなものをこれからも作っていきたいです。
◾️展示情報
<会場>
青山見本帳
〒150-0002 東京都渋谷区渋谷4-2-5 プレイス青山1F
表参道駅(東京メトロ半蔵門線・銀座線・千代田線)B1出口徒歩8分
<会期>
3月30日(月)-4月17日(金)
6月8日(月)-6月12日(金)※13:00-16:00
現在エードットでは、皆様からのお仕事のご依頼・ご相談をお待ちしております。何かお困りのことがございましたら、お気軽にご連絡くださいませ。
株式会社エードット→Birdman広報担当。あだ名はなっちゃん。コーヒーとコーホーの人。