〈社員インタビュー〉クリエイティブディレクター 有川潤 平均年齢32歳の会社に、44歳ベテラン社員が入社した理由。

 

こんにちは。ライターチームの黒羽です。今回のインタビューでは、最近入社したクリエイティブディレクターの有川潤に、自身の考えや夢を語ってもらいました。

 

有川潤(ありかわじゅん)
1975年生まれ 大阪府高槻市出身
大手広告代理店、外資系クリエイティブブティック、SP代理店を経て2019年10月入社。
長編映画やミュージックビデオの制作もこなす、守備範囲広めのクリエイティブディレクター。

 

―今日はお時間いただきありがとうございます!エードットの平均年齢は現在32歳ですが、入社前から若い社員が多い事は知っていましたか?

有川:それは社長との面接の時に 「大丈夫ですか?僕、社長よりだいぶ年上ですけど」って確認はしたよ(笑) 自分自身、業界的にそこまで年齢は関係ないと思っていたし、社長も「いいんじゃない?」と言ってくれたので、年齢はあまり気にせず入社を決めました。

 

―それは仕事のスタンスとして、元々実力主義というものがあったからですか?

有川:そうだね。この業界は特にその意識がないと“もたない”ような気がするかな。クライアントで決裁権を持っている人は40〜50代の方が多い気がするけど、そもそも広告業界って流行り物とか、世の中に無いものを生み出す事が多い業界だから。その中で話題になるものって、若者が作ったものも多いし、年齢はあんまり関係ないと思ってる。もちろん年相応の事は知っているけど、年を重ねるごとに流行を取り入れるのが大変になる、っていうのも事実だしね。

 

― 若者の流行を知るためにやっている事はありますか?

有川:美容院とかでは、女性誌を読むようにしてはいるかな。ずっと付き合いのある美容師さんだから、僕の仕事内容も知ってくれているし、変な目では見られないです(笑)女性誌って、化粧品の話とか女子の話とか、普通に生活してても知り得ない情報が得られるから面白いんだよ。SNSが流行り始めた時も、Twitter、Instagram、TikTokは一回全部やってみて、若者が感じる面白さと自分が感じた違和感はずっと大事にしています。

 

―なるほど。ずっと流行を追いかける努力はされているのですねエードットに入社して、自分自身が必要とされている役割は何だと思いますか?

有川:この会社はメンバーが若いという以前に「会社自体が若い」と感じるんだよね。今まで全速力で走ってきて成長を続けてきたから、従来であれば、会う事が出来なかったような人にも会えるような状況になってきているんだと思う。その中で、エードットがただの「若くて勢いのある会社」という見られ方だけではなく、「落ち着いた大人もいる」という部分を見せられたら、説得力も増すと思うから、会社が大きくなる上では僕のような役割も必要だと思うんだよね。

あと、クライアントサイドには40〜50代の人達が多いから、「いまの若い子いいじゃん!」となる事ももちろんあるけど、「若いやつらが何言ってるんだよ」という事もまだまだあるだろうから、そういう時に僕が出て説明したりすることも必要だなと思うし、“若い子たちの想いを形にする” ということを伊達社長も掲げているから、自分もやっていきたいと思ってるよ。

 

 

―僕みたいな若手からすると頼もしい限りです。 もともと若い子を教えたいという気持ちはありましたか?

有川:ずっとマネジメントはやりたいとは思ってたんだよね。 広告業界ってちゃんとしたミドル層のマネジメントができる人は実は少なくて、クリエイティブ領域はアーティストの集まりだから、朝遅かったりとルーズなところはあるけれど、クリエイターとしてのキャリア設計をしていかないと、大手でも「クリエイティブ職で偉くなる」という道はあんまりなかったりするんです。でも、組織に属しているクリエイターもちゃんとキャリアプランを考えれば、お金も稼げるし将来も見えてくると思うから、例えばミドルマネジメント講座に行ってみて、全然違う業界の話を聞きながら「広告業界にどう落とし込むか」みたいなことを自分の中で咀嚼して色々と模索してやってみたりしています。

 

―色々な分野を勉強されているんですねエードットに入社する前と入社した後でイメージは変わりましたか?

有川:めちゃくちゃ元気があっていいなと思った(笑)でも、会議になったらちゃんとみんな意見を持っているし、メリハリがあって素敵だなとも思った。発言する事は本当に大事だと思っていて、僕はアメリカに6年留学した経験もあって、アメリカだと「発言しなければ居ない人と同じ」という考えだったから。言葉が通じない中で、頷くリアクションや手を叩いて音を出したり、何かしら反応を示す事が重要だったんだけど、エードットの人はベースでそれができていて素晴らしいと思った。

 

―ありがとうございます!では、これから会社をどう発展させていきたいかといったビジョンはありますか?

有川: 自分でいうのもあれだけど(笑)マネジメントの観点でいえば、僕みたいなクリエイティブディレクターを育てたいです。昔いた会社も「全員プロデューサーだ!」って伊達社長と同じような事を言っていたし、クリエイティブディレクターも全員見積もりを見られないとダメで、作るものとお金は比例するものだからスケジュールも含めて全部把握できないとダメだと思ってる。今っぽい広告会社のほとんどが同じ考えを持っていて、偉い人や有名な人も同じ事を言っているから、そこに独自のルートで辿りついた伊達社長は本当にすごいな、と思ってます。

 

―有川さんの自身の夢は何かありますか?

有川:個人的な本気の夢はアカデミー賞を獲りたい。ずっと言わないでおこうと思っていた事なんだけど、エードットに入る時に伊達社長から 「好きな事をやっていいよ!」って言われてふっと頭によぎったんだ。それが事業開発なのかわからないけど、映画を作る事で人が幸せになって、その先にアカデミー賞があればいいなって思う。

 

 

―夢を語れるって素晴らしいと思います…!有川さんが仕事する上で、楽しさややりがいを感じる瞬間はいつですか?

有川:打上げ(笑)ちゃんと打上げをやろうっていうのは決めてて、どんな仕事でも納品した後に外部の人はもちろん、クライアントも巻き込んでやる。ただ酒を飲みましょう!って事じゃなくて、ちゃんと「ありがとう」を言いあって、「頑張ったね」ってお互いの仕事を労う事はすごく大事だと思ってるよ。ちゃんと仕事に区切りを付けて、「次どうする?」っていうのをチームで話すのは、めちゃくちゃ必要だと思うし、「#すべては最高の打ち上げの為に」っていうハッシュタグも作ろうかなとも思ってる(笑)

 

―最高ですね。自分の中のクリエイティブディレクターのイメージが変わりました!有川さんはチームで楽しく仕事をしたいという気持ちが強いんですね!

有川:僕はそうなのよ…(笑)誰も否定するつもりは全くないけど、世の中を変えたいっていう気持ちが原動力になっている人はいるし、その考えも正しいと思っている。でも僕はまずメンバーが幸せでいて欲しいし、クライアントの担当者も「有川さんとやってよかった。」って思ってもらえるような仕事の積み重ねで、会った事のないような消費者も喜ぶようなクリエイティブが作れると思ってる。

みんなしんどくて、体を壊してまで作った仕事が「世の中でバズりました!」っていうのは、僕はあんまり良いとは思えないかな(笑)メンバーも楽しくて、ちゃんとお金も儲けられるっていうのは大事にしていきたいと思ってる。ちょっとカッコイイ事いうと、僕には家族もいて子どももいるから「この家族を泣かせてまでバズを作る意味あるのか??」って思っちゃう。ちゃんと僕は家族や仲間を大切にしているし、そういう心意気はいろんな所で伝わるな…っていうのは長年やって気付いた事かなぁ。

 

―めちゃくちゃかっこいいですね。最後になりますが、エードットの若い人に向けて何か伝えたい事はありますか?

有川:もし仕事で悩むことがあったら、一回僕に相談してほしい。これは前職からもずっと言っていて、業界が変わらなければ、みんなの悩みも大体同じだと思うから、結局は気の持ちようだと思うんだよね。だから、一度僕と仕事をして欲しい!僕もエードットが面白そうだと思って勢いで入ったけど、そこからどうするかは僕の気の持ちようだと思っているから、悩んだらまずは僕に相談して欲しい!

 

―こう言っていただける方に入っていただけて、本当にありがたいです…。

有川:インタビューありがとう。この記事が出たら、僕宛の仕事も増えるかな?どしどしご連絡お待ちしてます!(笑)