インフルエンサーマーケティングとは?特徴や今後の市場成長について
インフルエンサーマーケティングは、近年、マーケティング業界で注目を集めている手法です。
ここからはインフルエンサーマーケティングの特徴や今後の市場の展望について解説します。
インフルエンサーとは誰のこと?
インフルエンサーとは、特定の分野やテーマに関して高い影響力を持ち、多くのフォロワーからの信頼を受けている個人や組織を指します。
特にSNS上でのフォロワー数やエンゲージメントが指標となることが多いです。
インフルエンサーマーケティングの特徴、効果測定、SNSマーケティングとの関連性
インフルエンサーマーケティングは、SNSやブログなどのプラットフォームで影響力を持つインフルエンサーを通じて、ブランドや商品の宣伝を行うマーケティング手法です。
そこで、インフルエンサーマーケティングの特徴や効果測定、SNSマーケティングとの関連性を解説していきます。
インフルエンサーマーケティングの特徴
インフルエンサーマーケティングは、インフルエンサーの持つ影響力を活用して商品やサービスを宣伝する手法です。
特徴として、ターゲットとなる消費者に対して信頼性の高い情報提供ができること、ブランドのメッセージを自然な形で伝えられることなどが挙げられます。
インフルエンサーマーケティングの効果はどうやって分かる?
ROI(投資対効果)を測る際には、キャンペーン前後の売上増加率、エンゲージメントの数(いいねやコメントの数)、新規フォロワー数の増加などのKPIを設定することが重要です。
インフルエンサーマーケティング 組み合わせ術でシナジー効果を得るには
インフルエンサーマーケティングとSNSマーケティングは深い関連性があります。
インフルエンサーの投稿をSNS広告として利用したり、SNS上でキャンペーンを展開することで、SNSのリーチやエンゲージメントを大幅に上げることが可能です。
また、インフルエンサーマーケティングをコンテンツマーケティングやイベントマーケティングと組み合わせることで、さらなるシナジー効果を得ることもできます。
市場の傾向と今後の展望について
近年、SNSの普及に伴い、インフルエンサーマーケティングは急速に普及してきました。
このトレンドは今後も続き、多くのブランドがインフルエンサーマーケティングの重要性を認識し、その需要が増加していくことが予想されます。
インフルエンサーマーケティングのメリット・デメリット、注意点
インフルエンサーマーケティングのメリットとデメリット、そして注意点を解説していきます。
インフルエンサーマーケティングのメリット
1つ目のメリットは、特定の分野やテーマに特化したインフルエンサーの活用により、ターゲットとするユーザーグループへの訴求活動が効果的に行えることです。
インフルエンサーが商品やサービスを勧めることで、その信頼性や価値がフォロワーに強く伝えられます。
また、2つ目のメリットとして、SNSプラットフォーム上では、キャンペーンの効果をリアルタイムで分析が可能なため、次の戦略を練ることも容易になることが挙げられます。
さらに、プロフェッショナルなインフルエンサーは自らの手で高品質なコンテンツを制作することができるため、ブランド側の手間やコストを大幅に削減することも可能でしょう。
インフルエンサーマーケティングのデメリット
一方のデメリットは、全てのインフルエンサーが専門知識を持っているわけではないため、誤情報の発信リスクや適切な選択を怠ると炎上の危険性が高まることです。
実際に、ある化粧品ブランドがインフルエンサーとの不適切なコラボにより、ブランドへの批判が集まる事例がありました。
ここに気を付けたい!インフルエンサーマーケティングの注意点
インフルエンサーマーケティングで気をつけたい注意点は、ステマ(ステルスマーケティング)が挙げられます。
消費者の信頼を損なわないためにも、インフルエンサーが商品やサービスを紹介する際は、その内容が広告であることを明確に伝える必要があります。
透明性を持って情報発信を行い、消費者との信頼関係を築いていきましょう。
【SNS別の比較も!】効果的なプロモーションをしたい!SNSの選び方のコツ
インフルエンサーマーケティングは、特定の目標層に効果的にアピールするための手法として注目されています。
選択するプラットフォームによってその効果は大きく変わるため、代表的なSNSとその特徴を以下に紹介します。
Youtube(ユーチューブ)
Youtube(ユーチューブ)上でインフルエンサーマーケティングを行う際のメリット・デメリットは以下の通りです。
Youtube(ユーチューブ) | |
---|---|
Googleが運営する世界最大の動画共有プラットフォーム ハウツー(How to)動画やVlog(ビデオブログ)、音楽PV、企業広告など、様々なジャンルの長時間動画を投稿できる | |
メリット | ・動画を活用した情報伝達が可能 ・視覚と聴覚を同時に刺激することで、伝えたいメッセージやブランドイメージを効果的に伝えられる ・YouTubeは動画の再生回数や「いいね」の数、コメントなどのユーザーの反応をリアルタイムで確認できるため、キャンペーンの効果を具体的に測定できる ・広告の挿入やアフィリエイトリンクの設定を通じて、直接的な収益を得る事も可能 |
デメリット | ・品質の高い動画制作には専門的なスキルや機材、時間とコストがかかる ・多くの視聴者を獲得するためには、定期的なアップロードや独自のコンテンツ作りが求められ、一定の継続的なリソースが必要 |
Instagram(インスタグラム)
Instagram(インスタグラム)上でインフルエンサーマーケティングを行う際のメリット・デメリットはこちらになります。
Instagram(インスタグラム) | |
---|---|
画像や短い動画を中心としたコンテンツを共有するSNS ストーリーズやリールズ、IGTVといった多様な投稿・共有機能がある ビジュアル重視のコンテンツが中心 美しい写真や動画、クリエイティブな表現がユーザーから高く評価されるプラットフォーム | |
メリット | ・ビジュアルなコンテンツでブランドイメージを効果的に構築しやすい ・若年層を中心に幅広い世代の利用率が高く、新しいトレンドやライフスタイルの発信に最適 ・ストーリーズ機能の活用で、短期間のキャンペーンや限定情報の発信も効果的に行うことが可能 |
デメリット | ・他の多くのブランドやクリエイターとの競合が激しく、エンゲージメントを維持するためには定期的かつ高品質な投稿が必要 ・アルゴリズムの変更や新機能の追加により、ユーザーの関心や行動が変わるため、その都度戦略の見直しやアップデートが求められることも |
X(旧ツイッター)
X(旧ツイッター)上でインフルエンサーマーケティングを行う際のメリット・デメリットは以下の通りです。
X(旧ツイッター) | |
---|---|
ユーザーが140文字以内の短文を投稿することが特徴的 ニュースやトレンドの拡散が非常に速いプラットフォーム ハッシュタグの利用で特定のトピックやキャンペーンを強調 リアルタイム性が高く、世界中で瞬時に情報が共有されるため、政治からエンターテインメント、日常の出来事まで幅広い内容が投稿 | |
メリット | ・短時間で大量の情報を発信・共有できる ・即座にユーザーの反応や意見を取得でき、リアルタイムでのマーケティング活動やキャンペーンが行いやすい ・リツイートやリプライ機能の活用で、効果的な口コミマーケティングやコミュニケーションが可能 |
デメリット | ・X(旧ツイッター)の情報の流れは非常に速く、投稿したコンテンツがすぐに過去のものとなってしまうため、ユーザーの目に触れにくい ・短い文字数で情報を伝える必要があるため、伝えたいメッセージやブランドのストーリーを十分に表現するのが難しい可能性も |
TikTok(ティックトック)
TikTok(ティックトック)上でインフルエンサーマーケティングを行う際のメリット・デメリットは以下の通りです。
TikTok(ティックトック) | |
---|---|
短い動画(15秒~60秒)を中心としたコンテンツを共有するプラットフォーム 音楽やダンスを活用したエンターテイメント性の高いコンテンツが人気 TikTokのアルゴリズムはユーザーの興味や行動を元に動画を推薦するため、個々のユーザーに合わせてコンテンツ提供 | |
メリット | ・若年層を中心に非常に高い人気を誇り、新しいトレンドやバズワードが生まれる場としても注目 ・短い動画でありながら、高いエンゲージメントを得られる ・ユーザー自身がブランドや商品を取り入れたオリジナルコンテンツの作成が可能 →ユーザー生成コンテンツ(UGC)がブランドの認知度や好感度を飛躍的に高める要因になる |
デメリット | ・長期的なブランド戦略を組みにくいと感じる可能性 ・流行が移り変わりやすいため、一過性のバズに終わることも考えられ、継続的なエンゲージメントを維持するのが難しいことも |
Facebook(フェイスブック)
最後に、Facebook(フェイスブック)でインフルエンサーマーケティングを行う際のメリット・デメリットをご紹介します。
Facebook(フェイスブック) | |
---|---|
世界最大のソーシャルネットワーキングサービス 友人や家族とのコミュニケーションを中心として利用 ページやグループを作成で特定のテーマや興味を共有するコミュニティを形成できる ビジネスページや広告機能を利用して、商品やサービスのプロモーション活動に |
|
メリット | ・膨大なユーザーベースの活用で幅広い層のターゲットへ広告配信が可能 ・デモグラフィックデータや興味に基づいたターゲティングが豊富であり、効果的なリーチを達成できる ・Facebook広告マネージャーを活用し、キャンペーンの効果を詳細に分析し、最適化の方針を立てることも容易 |
デメリット | ・若年層の利用者が減少が顕著、特定の年齢層にアプローチを行う場合は他のSNSの方が効果的な場合も ・アルゴリズムの変更により、有料広告を利用しないとフォロワーにコンテンツが届きにくくなっているという声も目立つ |
【全SNSの事例あり】成功事例から学ぶインフルエンサーマーケティング
成功事例を通じてインフルエンサーマーケティングのノウハウを学んでいきましょう。
成功事例1:Youtube(ユーチューブ)
「コスメヲタちゃんねるサラ」を運営するサラさんは、資生堂の若者向けプチプラコスメ「マジョリカ マジョルカ」をYouTubeで紹介しました。
マジョリカ マジョルカ製品を用いたメイク動画で製品の特長を丁寧に紹介し、アプリ「MAKEUP COMPASS」を組み込んで視聴者の興味を引きつけ、製品購入へと導くわかりやすいPRを展開しました。
成功事例2:Youtube(ユーチューブ)
Roborock社が「ロボット掃除機」の宣伝のためにYouTubeの人気者「カズチャンネル」さんとコラボしました。
カズさんが築50年の実家でこの掃除機を使用し、機能や使い心地を詳しく紹介した動画をアップしたところ、多くの視聴者がロボットの性能についてコメントを残すなど、動画は大きな反響を呼びました。
成功事例3:Instagram(インスタグラム)
化粧品メーカーの株式会社コーセーが手がける、肌の血色感や透明度を引き立てるブランド「FORTUNE(フォーチュン)」を、美容とコスメに精通したインフルエンサー「白川れな」さんがInstagramで紹介しました。
白川れなさんの投稿では、「マシュマロティントルージュ」や「ニュアンスグロス」などのFORTUNE製品を巧みにアピールし、製品同士の組み合わせでのメイクの魅力や具体的な使用法などを紹介しており、視覚的にも訴求力が高い内容となっています。
成功事例4:Instagram(インスタグラム)
埼玉県川越市の美容サロン「total beauty salon LILY」では、コスメや美容関連の情報を中心に発信する人気インスタグラマー「Akari Sano」さんをPR起用しました。
Akari Sanoさんは、サロンの様子や機材を写真でシェアし、少ないキャプションでサロンのInstagramアカウントに誘導しています。
Instagramアカウントへの誘導は、新しいフォロワーや見込み客の増加に有効で、キャンペーン参加者を増やすなどの手法がよく取られています。
成功事例5:X(旧ツイッター)
プロコスプレイヤーのえなこさんは、ジョージアの「ガンダム」タイアップ缶コーヒーのPRを行いました。
特徴的なのは、えなこさんのガンダムの登場人物のコスプレと、分かりやすい説明を含むシンプルな投稿内容で、これによりユーザーはすぐにキャンペーン内容を理解できる点です。
移り変わりの速いX(旧ツイッター)では効果的なPR手法として評価されています。
成功事例6:TikTok(ティックトック)
いわたまありさんは、TikTokで約73.8万人のフォロワーを持つ、株式会社NAVYに所属する女優兼インフルエンサーです。テレビや映画に出演する一方で、カンフーの世界大会での優勝経験も持つ多才な人物です。彼女のTikTokは、お笑い要素の強い動画や「女モノマネ」を中心に、共感を呼ぶコンテンツが特徴的で、サムネイルから動画内容がすぐにわかるのも魅力です。
いわたまありさんは、スマホ向け通話アプリ「パラレル」を提供するパラレル株式会社とタイアップしました。
彼女のTikTokアカウントでは、モノマネが人気コンテンツでユーザーから強い共感を得ています。
そこで、モノマネを活用してアプリを紹介し、普段の投稿スタイルを保ちつつ、PR感が薄い形で「パラレル」をアピールしました。
成功事例7:Facebook(フェイスブック)
「ジャポニズム~花よりマカロン」というデザートフェアを、しまむらの達人として知られる「外村美姫」さんがFacebookでPRしました。
このデザートフェアは、大正ロマンをテーマにしたレトロで可愛い世界観の中で、約30種類のスイーツが楽しめるイベントです。
日本ではFacebookをメインで活動しているインフルエンサーは少ないため、Instagram投稿をシェアしたりしながらPRしていきます。
インフルエンサーマーケティング 企業選びのコツや依頼方法、費用相場とは?
インフルエンサーマーケティングを成功させるためには、企業選びや依頼方法、費用について理解しておかなければなりません。
中でも特に、企業のブランドや商品のイメージ、ターゲットとなる顧客層とのマッチングが重要になります。
そこで、インフルエンサーマーケティングにおける企業選びのコツや依頼方法、費用相場を解説します。
インフルエンサーへの依頼方法3選と企業を選ぶ際のポイント
適切なインフルエンサーの選定と依頼方法の選択が不可欠です。
ここでは、そのポイントを詳しく解説していきます。
依頼方法➀:キャスティング会社への問い合わせ
キャスティング会社は、企業とインフルエンサーを繋ぐブリッジとして機能しております。
企業や商品・サービスのブランドイメージに合致するインフルエンサーの選定は最も重要なステップとなるため、キャスティング会社のサイトで所属するインフルエンサーの特色やリストをチェックすることが求められます。
また、過去の成功したプロモーションの実績を通じて、キャスティング会社の信頼性や適切性を判断しましょう。
費用面では、フォロワー単価が一般的な基準となっており、相場としては3〜5円/フォロワーのケースが多いですが、依頼内容や条件にもよって変動となりますので、都度確認が必要です。
ただし、詳細な費用については各社への直接の問い合わせが必要です。
依頼方法②:企業側からインフルエンサーに直接問い合わせ
こちらは、企業自体がインフルエンサーに直接接触する方法です。
この方法のメリットは、直接のコミュニケーションにより、細かい条件の調整やリアルタイムのフィードバックが得られる点にあります。
しかし、デメリットとしては、企業がインフルエンサーとの交渉に慣れていない場合、条件面で不利になる可能性があるほか、適切なインフルエンサーの選定が難しくなることもあります。
依頼方法③:広告代理店への問い合わせ
広告代理店を通じてインフルエンサーマーケティングの依頼を行うと、企業は戦略的なプロモーションを実施する上で専門的な知識を持つマーケティングのプロフェッショナルの力を借りることができます。
代理店は企業の目的に合わせたインフルエンサーの選定や戦略の構築が期待できるだけでなく、多数のインフルエンサーとの繋がりを通じて企業が知らないインフルエンサーともスムーズに連携可能です。
さらに、インフルエンサーとの交渉のプロとして、条件面での最適な提案を得ることができるのも大きなメリットの一つです。
安心できるインフルエンサーマーケティングを まずはプロに相談してみませんか?
本記事を執筆している株式会社Birdmanは、これまでに多数のインフルエンサーを起用してきました。訴求したい内容や企業イメージをもとに、インフルエンサーの選定や内容決めを企業様と行い、効果的なインフルエンサーマーケティングを行って参ります。
過去には、インスタグラムのフォロワー数が700万以上の人気モデルであるローラさんを起用した美容系のTVCM・交通広告が制作されたほか、若い女性を中心に人気があるモデルで女優の八木莉可子さんが登場する保険会社のプロモーションまで多数の実績があります。
470以上ものクリエイティブに関するアワードを受賞しており、広告制作のプロ集団であるBirdmanに是非一度ご相談してみませんか?
無料相談が可能ですので、詳細は下記のお問い合わせまでお待ちしております。
Birdmanのプロジェクト事例やクリエイターインタビューなど、紹介します。