アウトドアメディア広告とは?ODMとOOHの違い
アウトドアメディア広告とは、自宅以外の屋外の施設や建物、電車やタクシーなどの車内を広告媒体として利用し、商品やサービスの宣伝を行う広告手法のことです。
新型コロナウイルスの感染防止に伴う外出規制で、一時期はアウトドアメディア広告の市場規模は縮小していました。
しかし、2023年現在は新型コロナウイルスの規制が緩和されているため、世界的に市場規模が拡大しており、市場予測は2023年は約840億円とされており、2026年は約1,300億円と164%以上の拡大が見通されています。
続いて、ODMとOOHの違いを解説します。
ODMとは、Out-of-Home Digital Mediaの略で、デジタル技術を活用した自宅以外の屋外で商品やサービスの宣伝を行う広告メディアです。
そして、OOHはOut-of-Homeの略で、自宅以外の屋外に設置された広告媒体です。
ODMとOOHの関係性は、OOHの中にODMが含まれます。
ODMはデジタル技術を活用した広告媒体に特化したもので、OOHの手法の一つです。
アウトドアメディア広告の媒体の種類とメリット
アウトドアメディア広告には、以下のような媒体の種類があります。
「駅前広告」「街頭ポスター」「車体広告」「屋外看板」などが主な媒体の種類です。
例えば、道路沿いの看板、駅や空港などの公共施設、ショッピングモール、スポーツ施設などの商業施設、コンビニエンスストアのレジ上のディスプレイ、タクシー内のモニターなどでアウトドアメディア広告が配信されています。
アウトドアメディア広告のメリットはいくつかあります。通行量の多い場所を選ぶことで、高い認知拡大やインパクトを与えられます。
また、ソーシャルメディアとの親和性が高く、インパクトを与えるアウトドアメディア広告が話題になれば、非常に高い相乗効果を期待できます。
また、ターゲット層に訴求できる広告媒体や場所を選ぶことで、目的に応じた効果の高い広告配信が可能です。
アウトドアメディア広告の種類別の強みと弱み
続いて、アウトドアメディア広告の種類別の強みと弱みを解説します。
駅前広告
駅前広告の強みは、多くのユーザーに認知されることです。地域ごとの特性を活かすことでターゲットに合わせた広告配信も可能になります。
駅前広告の弱みは費用対効果です。駅前広告は人気が高いため、高価格でやりとりされます。
そのため、しっかりと目的やターゲットや目的達成ができる広告配信を企画することが求められます。
街頭ポスター
街頭ポスターの強みは、比較的低コストで多くの人々にアピールできることです。また、特定の地域やターゲットに向けた広告がしやすく、地域密着型のPRにも活用できます。
街頭ポスターの弱みは、天候や周辺状況によって破損する可能性があることです。Webとは異なるため、品質維持は難しいでしょう。
車体広告
車体広告の強みは、車が移動することにより、様々なエリアで広告配信ができることです。また、個性的な車体を広告媒体として活用することで、一般的な広告媒体よりも強いインパクトを与えられます。
車体広告の弱みは、車両の数や走行ルートによって広告の露出が一定にできないことです。露出を一定に保てないことから効果測定も難しくなります。
屋外看板
屋外看板の強みは、高い視認性があるため広告効果が高いことです。また、建物や商店街の風景に溶け込みやすく、特定エリアで注目されるシンボルになりうる可能性もあります。
屋外看板の弱みは、立地条件や周辺の影響に応じてユーザーに目に留まりにくいことがあります。また、環境への配慮が必要なケースもあるので注意が必要です。
アウトドアメディア広告の成功事例
アウトドアメディア広告を取り入れ、街中で多数の認知を獲得した成功事例があります。
そこで、アウトドアメディア広告の成功事例を3つご紹介します。
NHK「NHK Sports – Athletes in Motion」
NHKの「NHK Sports – Athletes in Motion」では、東京国際フォーラムに最大300インチの巨大LEDモニターを4枚設置し、アスリートの3Dアバターが駆け巡るAR施策を実施しました。
世界最速の男や体操の絶対王者、義足のジャンパーなどのトップアスリートの動きを再現した3Dアバターたちのダイナミックさを体感できるアウトドアメディア広告です。
NHK「NHK Sports – Athletes in Motion」の事例はこちら>>
AINZ & TULPE「LOOKS – Interactive Shop Window」
AINZ & TULPEでは、フラッグシップショップのオープンに伴い「LOOKS – Interactive Shop Window」というキャンペーンを実施しました。
店舗の前にデジタルサイネージを設置し、通り過ぎる人をカメラが検知します。
そして、モデルのメイクレシピが書いてあるクーポンがマシーンから配布されるという仕組みです。
店舗の前を通り過ぎた人の目を奪い、その場でクーポンを配布することで来店数の向上に貢献しました。
個人名を入れたデザインの広告を掲載したことで、SNS上でも話題になり大きな注目を集めました。
AINZ & TULPE「LOOKS – Interactive Shop Window」の事例はこちら>>
食品宅配サービスのOisixとクレヨンしんちゃんコラボ広告
食品宅配サービスの「Oisix(オイシックス)」のブランドアクティベーションとして、「クレヨンしんちゃん」とコラボした交通広告を埼玉県の春日部駅に出稿。
「かあちゃんの夏休みはいつなんだろう。」というコピーライトが注目を集め、Twitter上での個人発信から情報が拡散し、Yahoo!トピックスやテレビを含む多数メディアに取り上げられ、Oisixの利用者増に大きく貢献した。
企画と関連性のある場所で広告を掲載することで、SNS上での話題化に成功し、少ない出稿量で大きな話題を呼びました。
食品宅配サービスのOisixとクレヨンしんちゃんコラボ広告の事例はこちら>>
アウトドアメディア広告の企画の仕方とポイント
実際にアウトドアメディア広告を企画していく場合「計画・実施・測定・改善点の洗い出し」の4つのプロセスをふみます。
こちらの4つの制作プロセスについて解説していきます。
計画
アウトドアメディア広告を企画していく場合の1つ目のプロセスは「計画」です。
こちらの計画では、目的・コンセプト・予算を決定します。
アウトドアメディア広告の目的やターゲットを明確に設定し、コンテンツを決めます。
ここから企画や広告配信に必要な予算を把握しましょう。
実施
アウトドアメディア広告を企画していく場合の2つ目のプロセスは「実施」です。
アウトドアメディア広告のデザインやコンテンツをターゲットとコンセプトに合わせて制作します。
制作した広告を配信する場所や時間を決定し、実施に取り掛かります。
測定
アウトドアメディア広告を企画していく場合の3つ目のプロセスは「測定」です。
計画プロセスで決定した目的をどの程度満たしているのか効果を測定します。
アウトドアメディア広告では、広告を設置した場所の近くにアンケートやQRコードなどを設置することで、効果測定を行うことができます。
改善点の洗い出し
アウトドアメディア広告を企画していく場合の4つ目のプロセスは「改善点の洗い出し」です。
測定の結果をふまえて、問題点や改善点を洗い出します。
ここで「計画」で行った工程に戻り、アウトドアメディア広告の配信場所や配信頻度を改善していきます。
アウトドアメディア広告にかかる大体の費用は?
アウトドアメディア広告にかかる大体の費用は、数百万円〜数千万円と幅広いです。
費用に与える要因は、広告サイズや掲載期間、掲載場所などによって異なります。
また、アウトドアメディア広告が与える効果も様々です。
通行量の多い場所でアウトドアメディア広告を掲載した場合には、大きな認知拡大や販売促進が見込まれます。
アウトドアメディア広告で効率的に結果を出したい方はこちら
アウトドアメディア広告で効率的に結果を出したい方は、ぜひ「株式会社Birdman(バードマン)」にご相談ください。
株式会社Birdmantとは、Spikes Asia、iF Design Award、New York Festivalsをはじめ、国内外420件以上の受賞実績を誇る、東京証券取引所グロース(旧東京証券取引所マザーズ)上場企業です。
アウトドアメディア広告だけではなく、戦略立案やコンサルティング、顧客体験価値(UI/UX)デザインやブランディングなど、幅広い領域で事業を展開しています。
「初めて外部にアウトドアメディア広告を依頼するため必ず結果を出したい」「効率的にアウトドアメディア広告を知りたい」などのお悩みや課題がありましたら、ぜひ一度お問い合わせください。
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