ブランディングの必要性・効果とは
マーケティングとは「商品やサービスが売れる仕組みを作る」ことです。
そのマーケティングの時代背景には「プロダクトアウト」と「マーケットイン」というキーワードがよく使われます。
プロダクトアウトとは「プロダクト（商品）を大量生産して販売する」ことです。世の中には現在よりもたくさんの商品やサービスが流通していなかった時代では、とにかく新しいプロダクトを作れば売れるという時代がありました。
さらに日本製品は海外と比較しても「品質」が良いと言われていることが多いため、質の良くないプロダクトが世の中に流通することは少なかったと思われます。
しかし、その後に類似プロダクトは世の中に出回り、ユーザーは「違いが分からない」という課題が発生しました。そこで「マーケットイン」という概念が生まれました。
マーケットインとは、ユーザーや消費者のニーズを把握した上でプロダクトを開発して販売するという考え方です。
世の中にインターネットやスマートフォンが普及したことで、検索すれば各プロダクトの特徴や金額などをユーザーや消費者自身で比較検討しやすくなったことから、ただプロダクトが新しいからという理由だけでは売れなくなってきたことが理由です。
さらに「マーケットイン」でも、ユーザーや消費者の購買行動に変化が起きました。それは「安くて高品質」なプロダクトを求めるようになったことです。
この背景には、市場には日本国内だけはなく、海外からも大量の類似商品やサービスが流通するようになり、ユーザーや消費者が簡単にプロダクト比較をできるようになったことから「企業間の価格競争」が生まれたことが原因です。
そこで、マーケティングにおいて重要になってきたのが「ブランディング」です。
ユーザーや消費者に「このブランドが好き」「他社よりも価格が高くてもこのブランド欲しい」と思われる、すなわち「ファン」になってもらうことがプロダクトを購入してもらうためには重要になったためです。
ブランディングが必要な理由には、上記でお伝えしたような「企業間の価格競争に巻き込まれにくい」以外にも次のような理由があります。
- 企業間の価格競争に巻き込まれにくい
- リピート顧客が増加する
- 優秀な人材の確保に繋がる
ブランディングが成功することで企業やプロダクトの「ファン」になってもらえます。その結果、リピート顧客が増えて企業の売上が向上します。
「ファン」になるのは、企業外のユーザーや消費者だけではありません。もちろん企業内の社員も同じです。企業やプロダクトのことが好きな社員が増えると離職率が下がり、優秀な人材に継続して働いてもらえます。
そして、ブランディングは、市場調査→ブランディング戦略の策定→ブランドアイデンティティの決定→ブランディングの実施→効果測定の5つのステップを踏みます。
この5つのステップを正しく踏むことで、ブランディングの効果も最適化されます。
なぜブランディングが失敗するのか？その要因を徹底解説！
ブランディングが失敗してしまう理由には様々ですが、よくある理由として「品質にこだわりすぎてしまう」というポイントが挙げられます。
冒頭でもお伝えしたように、日本では「プロダクトアウト」という品質の良さを訴求すれば売れるという考え方が根幹に残っている企業が多数あります。
ブランディングが重要視される現在では、ユーザーや消費者に選んでもらうためには、他者とどのような差別化を図れるのかがポイントになります。
そのためには、ユーザーや消費者のニーズをしっかりと捉えた上で、自社だけに限らず市場や競合他社の分析も欠かせません。
ブランディングを成功させるために必要なこととは
ブランディングを成功させるには、いくつかのポイントを抑えなくてはなりません。
それは、ユーザーや消費者をファーストに考えた「他社と差別化するための自社の強みを活かす」「ブランドコンセプトを分かりやすく伝える」ことの2つがポイントです。
1つ目の「他社と差別化するための自社の強みを活かす」では、自社の強みを最大限発揮するためにはどのような取り組みが必要なのか検討します。
市場分析や自社分析を通して、内外問わず市場理解ができることがポイントです。
2つ目の「ブランドコンセプトを分かりやすく伝える」は、自社に他社を圧倒する強みがあったとしても、分かりやすく正しい情報が伝わらなくては効果がありません。
ブランドコンセプトを分かりやすく伝えるためには、どこを訴求すべきか、どのようなプロモーションがブランディングの効果を最大限引き出すことができるのかなどの戦略を立てることも重要です。
前提として、ユーザーや消費者視点で考えてブランディングに取り組みましょう。
さらにブランディングを成功させるには、ブランディングに精通している企業や人材のサポートが必須です。
ブランディングのサポートでは何を実施する？その流れを解説！
ブランディングのサポートでは、次のような流れで実施していきます。
- 自社や競合他社の環境分析
- ブランドコンセプトの言語化
- ブランドコンセプトの方向性を決定
- ブランディングの実施
- 効果検証
はじめに、ブランディングに取り組む企業が市場で勝ち抜くための強みを明確にします。その明確になった企業の強みを軸に、ブランドコンセプトを言語化したうえで企業と一緒に方向性を決定していきます。
ブランドコンセプトの方向性が決定した後は、実際にブランディングを進めるために戦略策定を行い、ブランディングに取り組みます。
ブランディングに取り組んだ場合は、必ず効果検証を行います。設定したブランドコンセプトがユーザーや消費者に届いているか、企業の利益やブランドイメージ向上に良い影響を与えているかなどを効果検証します。
もちろん、ブランディングを実施する前に目的を設定し、効果検証できるような状態を事前に作っておくことを忘れてはいけません。
ブランディングのサポートを考えている企業担当者必見！成功事例とともにおすすめ支援企業を紹介！
最後に本記事を執筆しているBirdmanがサポートしたブランディングの成功事例をご紹介します。アウル株式会社で実施した「AUR CI・企業ロゴリニューアル」です。
アウル株式会社の事業領域拡大に伴い、リブランディングに取り組みました。新たな定義として「ENGAGEMENT INNOVATION / ツタエルから、ツナガルまで。」というサービスコンセプトを提案し、さらにVI、ステートメント、WEBサイトを開発・構築まで行いました。
創業15年で古くなったCIイメージがある「デジタルPRの会社」を一新し、これからの「ライブストリーミング」「デジタルマーケティング」への事業領域拡大に伴い、ブランディングに取り組んだ事例です。
このようにブランディングを成功させるためには、多くのノウハウや経験がブランディングの成功確率を一気に高めます。
ブランディングに関するお悩みや課題をお持ちの方は、ぜひ一度Birdmanまで問い合わせください！
Birdmanのプロジェクト事例やクリエイターインタビューなど、紹介します。
